早く寝ておくれよ、わが子供たちよ。
汚れた大人たちは、よろしくやっているから。
どうか、心配しないで、委ねて、信じて、安眠してほしい。
寝ずの番は、得意だよ？
おれが、やりますよ。
どうか、早く寝ておくれ。
可愛い子供たちよ。
君たち、が見えたから。
認識できたし。
生きれることが、普通に出来た。
会うこともなく、話すこともなく、過ぎ去っていく、時間が、音が、好きだよ。
どうか、健やかに。
どうか、お元気に。
テレビが、健在だった。
ガチャガチャが、スーパーマーケットにぽつねんとあった。
それが、自分の人格形成に。
だから、否定しないよ。自分を。
他の誰かが、くそみそに言っても、スルーする。
オレは、他の誰のために生きているわけではないから。
オレは、泣いているよ。
見えていない、君の、能天気な瞳に。
ガラスの衝立が、もろくて。
声も、臭いも、分からない。
だから、表面的な話は、ウンザリなんだよ。
分かるかな？
フランス映画じゃないよ。
思い出を、大事に、腐るまで、持ち続けるのが、男。
期限切れの、思い出は、捨てるよね？女は。
それが、すごくいいんだよ。
涙が、雪を解かすくらい。
ラジオの音が、雪の音を消すくらい。
幽霊みたいな、君が、大好きで、泣き続ける。
いつも見るよ。
仕事中も、酒飲んで、絡まれているときも。
金でも、名誉でもなく、涙があふれて。
計算も出来なくて。
生きるすべを、見つけようと藻掻く。
それが、俺だよ。
金も、土地も、資産も、世間的には大切だけども。
関係ないな。
塩水と、海水と、わかめと。
酒だ。
吟醸の。
そして、自分自身の小学生の時の思い出と。
勘違いしちゃ、だめだよね？
自分の人生は、家族とも子供とも違う。
もっと、自分を見つめて、そして。
静に、耳を澄ます。
流すこと、澄んだ水に。
取っておくな。
分かるかな？
捨てなさい。
すぐに。
捨ててから、
行動を起こしなさい。
