★ 富山化学工業の新薬投与でスペインのエボラ感染看護婦も快方に向かう
早期量産可能なので、現在の危機的緊急事態打開の切り札として大いに期待したい。
●エボラ感染看護師が快方に、日本の薬投与と報道
読売新聞 10月20日(月)
【パリ=三井美奈】スペイン政府は19日、エボラ出血熱に感染し、マドリードの病院に隔離入院していた看護師が快方に向かっていると発表した。
ウイルス検査で陰性の結果が出たためで、近く再検査を行う予定としている。
政府は治療に使った薬を明らかにしていないが、スペイン紙エル・ムンドは、富士フイルムホールディングスのグループ会社(富山化学)が開発した抗インフルエンザ薬「アビガン」(一般名ファビピラブル)が投与されたと報じた。
この看護師は、西アフリカでエボラ出血熱に感染し、マドリードの病院に入院した神父の治療団の一員で、今月6日に感染が確認された。
「アビガン」はエボラ出血熱の治療薬としては未承認だが、フランスやドイツで治療に使用された。
仏では今月初め、この薬を投与された患者が治癒し、退院している。
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●富士フイルム、エボラ出血熱対策で「アビガン」を追加生産
[東京 20日 ロイター] - 富士フイルムは20日、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠(ファビピラビル)」を追加生産すると発表した。
エボラ出血熱対策として海外での投与拡大に備える。
11月中旬から、フランス政府とギニア政府が、ギニアでエボラ出血熱に対する「アビガン錠」の臨床試験を始める予定。
この臨床試験で効果や安全性が認められた場合は、より大規模な臨床使用のための薬剤の提供要請が見込まれる。
「アビガン錠」は、グループの富山化学が開発した抗インフルエンザウイルス薬で、エボラウイルスに対して抗ウイルス効果を有するとのマウス実験の結果が公表されている。
これまでに、西アフリカから欧州に緊急搬送されたエボラ出血熱患者複数人に対し、緊急対応として投与された。
同社は、現時点で2万人分の錠剤を有し、原薬としてさらに30万人分程度の在庫を保有しているという。 (清水律子)
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