見ると自信の湧く模型製作ブログ

お題の通り、主にプラモデル製作について、直線を描くのも切るのも下手な管理人”黒猫2号”の悪戦苦闘の日々を綴っています。

1/72 ハセガワ BEAUFIGTHER Mk.21 RAAF (2)コックピットと士の字

2025年01月23日 | 1/72 イギリス空軍機
結局、コンソールパネルのデカールの反りは、紙用の液状のリを使って強制接着しました(^^;
で、デカールを貼ったパネルと隔壁、シートのパーツを胴体に組み込みます



左右の胴体を合わせました


ここまでパーツの合いはすこぶる良好、ピッタリです(^^)

今回はフィギュア(搭乗員)を入れないので
貼り合わせる前に、マスキングテープの細切れでシートベルトを作り、それらしく貼っています

シートベルトの撚れ加減も大事だと、今にして思い知った次第です(^^;

あっと言う間に士の字になりました

主脚も組み立ててます

翼端灯はクリアパーツになっていたのでドリルで穴を開け
そこに塗料を押し込んで、ランプのようにしました

左翼は赤、右翼は緑、ミドリで青ではないという事を云っておきたいです

パーツも多くないし、合いも良好で擦り合わせ一切なし!
デカール以外はすこぶる気持ちよく、スイスイと組み立てが進みました



【どうでもいい話】
ところで、Beaufighterってどう読むんでしょうか?
今まで「ボーファイター」だと思い込んでいたのですが
「ビューファイター」と書いてあるものも有ったりして
綴りで云うと「ビュー」のように思えるし、一体正解はどっちなんだろうと
無論、英語の発音を正確に日本語のカタカナ書きに変換する事は、無理なことぐらいは承知しています
が、それでも「ボー」と「ビュー」では大違い
英語が(も)サッパリなワタシは訳が分からず、答えを探しに無駄な探検の旅へ赴くのです(笑)

Bristol Beaufighterは、同社のBeaufort雷撃機から発展した戦闘機型です
そこでfort(砦)からfighter(戦士)に名前が変わったみたいなのですが
元になったBeaufortって地(人)名なんですよね
Beaufighterはそこから作られた造語なので、しからば元になったBeaufortから探して見ようと
で検索して見ると、出るは出るは(笑)
Wikipediaのボーフォートでは、元々お城に付けられた名前らしく、スコットランドに1つ
フランスには5つ、ベルギーに2つ、そしてレバノンとルクセンブルグに1つずつ有りました
Beaufort Castle、またはChâteau de Beaufortで探すと
それはそれは趣のあるお城のサイトがヒットします、思わず見入ってしまいました(;'∀')

Beauはフランス語で”美しい”と云う意味の形容詞だとか
英語では、しゃれ男とか(女性にとって)恋人とかだそうで
Beaufortは、直訳すれば”美しい城(砦)みたいな感じでしょうか

それに考案した人とそれにちなんで名づけられた、風力指数と云うものが有ります
Beaufort-Scale of Wind Forceって云うヤツです
ここではなぜかビューフォート(指数)表記
なのに、それを考えたSir Francis Beaufortは”ボーフォート”表記...なんで!?

コトバンクではビューフォートと表記されて

Weblioでは先に挙げたSir Francis Beaufortが”ボーフォート”と表記されています
ここでは発音記号・読み方は
”/ˈbəʊ.fət(英国英語), ˈbofɝt(米国英語)/”となっていました

Wikiのビューフォート風力階級を覗いてみたところ
”明治時代に、Beaufort風力階級が日本に導入されたとき、beautiful(美しい)の発音の影響から、「美氏風力階級」の語と「ビューフォート」との誤った発音が生じた”
と云う記述が有りました。
根拠資料として挙げられていた
Beaufortはどう読むのが正しいか? 福谷、日本気象予報士会 西部支部、2000-02-27”には
Beaufortは元々、フランス語なのでBeauは「ボー」が正しいと云う事が書かれています。
鳴歩道~、と納得したいところなのですが、もう一押し(^^;

ネイティブ発音で”Beau”はどうなのか
forvoというところで聴いてみました
ここでは、英国女性(1名)が「ボ(ベ)ゥ」に
アメリカ人男性(3名)は3名とも「ビュゥ」に聞こえます
Weblioの発音記号と真逆に聞こえるのですが...(-_-;)

では元祖?フランス語ではどう発音するか、こちらも引き続き聴いてみました
オランダとフランスの女性一人ずつ
いずれも「ボゥ」に聞こえます、英国人女性の発音より「ボ」がよりはっきり聴こえました

最後に手持ちの旺文社 オーレックス英和辞典第3版でP158の”beau”とそれ以降を引いて見ますと
(【】内は発音記号、続いて意味を簡略してを書きました)
beau      【bòu】   〔名〕ボーイフレンド、 伊達男(フランス語より)
beau-coup    【bòukùː】  〔形〕たくさんの  
beau・fort scal  【bòufərt-】 〔名〕ビューフォート風力階級
Beau・jo・lais 【bòuʒəleɪ】 〔名〕ボージョレ―産の赤ワイン
beaut      【bjùːt】    〔名〕見事な人
beautiful    【bjùːtəfəl】 〔形〕美しい

同じ”Beau”でもボージョレーの次から発音が変わっています、何ででしょうね?
と云う訳で、ここで遂にギブアップして結論( ̄▽ ̄;)
イギリス製のイギリス機なので「ボーファイター」で宜しい(笑)
でもアメリカ人は「ビューファイター」と発音している可能性がある?


【続く】

1/72 ハセガワ BAe HARRIER GR Mk.3 (6)パイロット作り直しました(^^;

2025年01月20日 | 1/72 イギリス空軍機
どうもパイロットのフィギュアが気になりまして...
別のポーズ作りました(;'∀')



ヘルメットはハセガワのU.S.PILOT/GROUND CREW SETからです
全体を


実は塗装前の、改造(合体)した時点での写真を撮り忘れました(^^;
そこで、パーツを取る前のフィギュアがどれだったか、個別に紹介させて頂きます
写っている元フィギュアはちゃんと五体揃っていますが
実際はパーツ取りで、既に皆さん悲惨な事になっておりまして...
それが故の合体改造でした

まず下半身

左はハセガワのU.S.PILOT/GROUNDCREW SETから
右はエアフィックスのR.A.F REFUELLING SETからです
それぞれ残っていた脚を使ったのですが、見ての通りかなり太目(^^;
そのままではシートに入らずかなり削り込みました

こちらはランナーに付いていた状態から使いました、胴体と腕です

プライザーのPiloten und Bodenpersonal.Luftwaffe.Deutsches Reich 1935-45から
これ、本当に使い勝手がイイです(^^)

最後に、下半身の無い状態からお顔を移植して

こちらもプライザー、Piloten und Bodenpersonal. BundesLuftwaffe/Natoからです

こうなりました

顔は鼻の左側に出っ張りが有ったので削り、両頬と顎も削ってスッキリさせました
左腕はそのまま使いましたが、右腕は上腕や肘の角度を変えています、ここ難しかったです

最後にイジェクションシートについてちょいと
これ製作記で載せたキットのシートです

ヘッドレストの大きさに特徴が有りますね

その上でこちらの写真を見て下さい

どちらもハリアーのイジェクションシートなのですが
この写真が掲載されていた記事によると
左がGR.3用のマーチンベーカー9B1_Mk3、右がGR.9用のMk12Hなのだそうです
この実物写真をキットのパーツと比べてみてみると、GR.9用の方がキットのものとソックリではないかと!?
とまぁ、そんだけの話なんですけどね(^^;
因みに
GR.3の方はWikimedia Commonsから
GR.9の方はJetArtというところからです

【終了】


1/72 ハセガワ BEAUFIGTHER Mk.21 RAAF (1)紹介編

2025年01月18日 | 1/72 イギリス空軍機
予告通り!
蛇の目オク物ですよ~、ただ正確に云うとイギリス空軍機ではなくオーストラリア空軍機になりますが(^^;

ボーファイターでもマイナー?なMk21です

ハセガワのボーファイターはこれが初めて
ブログを始める前に作ったエアフィックスのTF.X以来の2機目です


スミ入れもウォッシングもな~んにもしていませんけど(;'∀')
※注(管理人はドサクサに紛れて、過去黒歴史作品を記事内に潜り込ませる事が有ります)
で、ハセガワのボーファイターが作りたい、と探していたところ
オクに出品されていたものを何とか落札出来たのです、さぁどうなんでしょう!?

では中身の紹介、ランナーです
胴体

エンジンカウル、プロペラ関係

操縦廻り、ロケット弾、主脚

主翼

尾翼とMk21用のノーズ

デカールとクリアパーツ、プロペラ回転用のポリキャップです

デカール面を保護するための紙が、デカールの表面にへばり付いていました💦

何とかはぎ取りましたが、サイドコンソールやフラッシュ、ラウンデル上に残ってしまいました
またかよぉ~と不吉な予感を抱きながら、リキッドデカールフィルムを塗布
タップリ2度塗りしましたが、今回はどうなるのかなぁ~心配です!?

組説は1枚物を折り畳んだ形です(中身は省略)

塗装図です

2種とも全面がNo303:グリーンFS34102、チャコールリザード迷彩色の一色で
Mk21という少数生産機の為か、これしか塗装例が付いていませんでしたが満足です(^^)

で、組み立てに入りました
コックピットのコンソールでは、デカールのバラバラ事件は起きませんでした
しかしエビ反り事件?が発生します

何度、マークソフターを塗っても馴染んでくれず
最後は紙用の液状のリを塗って押さえ、強制接着しました(;'∀')

【続く】

1/72 ブレンガン ホーカータイフーンMK.ⅠB CAR DOOR (17)また外伝(;'∀')

2025年01月15日 | 1/72 イギリス空軍機
タイフーンについての外伝記事を書いたついで、と云ってはナニですが
きっかけがアンテナマストが折れた事にあったので
ちょいとタイフーンの無線関係について、探してみた事を書こうかと思いまして
と云う訳でまたまた外伝です(^^;

最初にお断りしておきますが、それ専の資料本を調べた訳では有りません
ネットで探した写真などを見て、「ではないか...?」と考えた事を書いただけです
参考にした書籍と云えば、世界の傑作機とOSPLEYのエースシリーズだけ
そこら辺のいい加減さは毎度の事で、、その点は平にご容赦願います<(^^;)>
因みに、タイフーンの写真について特に書いていない場合は全て World War Photos に掲載されていたものです

ではまず、きっかけになったのは折れたアンテナマストだった
という事で無線通信から始めます
MkⅠBのカードアタイプで、アンテナ線が写っている写真を見たことが有りません
ホイップアンテナではなく、アンテナマストが立っているのになぜアンテナ線が見えないのか?
そこがどうも今まで分からずじまいだったところで、これを機にちょっと調べてみようかと(^^;

マストが立っていればその近くにアンテナ線の引き込み口が見えるはずなのですが

見当たらない...

初期のタイプ、MkⅠA(写真説明による)ではアンテナ線が張られていたように見える写真が有りました

アンテナマストの形もMkⅠBと違っているのが判ると思います
垂直尾翼近くに、碍子と思われるものが写っているところからも、
初期のMkⅠAではアンテナ線が張られていたのではないか、と考えるのですが如何でしょうか

もしアンテナ線が張られているとしたら
このMkⅠAに搭載されていたのはTR9Dという無線機のはずです
TR9Dは4300 ~ 6000 KHzのHF周波数帯(3M~30MHz)を使うタイプで
1941年後半から110~120 MHzのVHF帯(30M~300MHz)を使うTR1133へ
そしてその改良型でメインとなるTR1143に替わっていったようです

探して見ても、スピットファイア絡みのものばかりで
タイフーンについての記述された記事を探し出せなかったのですが、同じと考えて間違いないでしょう
無線機について書いてあるのはSpitfire.spares.com
ちょいと詳しくなるとpa0pzd-comかな?

無線機のタイプが替わり、使用周波数がVHFになった事により
アンテナ線の長さがそれほど必要で無くなったため、マスト内にアンテナ線が収容されるようになり
垂直尾翼上のマストも無くなった、と云う趣旨の事がKEY-AEROのSpitfire記事に書いてあります
鳴歩道~、それなら理屈と云うか辻褄は合うな、と妙に納得した次第(^^;
こちらにはIFFについての記述も有り参考になりました

タイフーンについては、初期のMkⅠaが部隊配備されたのが1941年11月なので
どの無線機を搭載していたのか時期的に微妙なのですが、
その後のMkⅠbではVHF帯を使用しているTR1133/1143を使っていると考えて間違いないと考えます
従って
”カードアタイプのタイフーンを作る際には無線用アンテナ線は不要” で宜しいのではないでしょうか(^^;

因みに
英語版Wikiのタイフーン記事によると
”1943年8月から、暫定措置として、新しい「バブル」キャノピーと短縮された背部フェアリングが導入されるまでの間、アンテナマストとそれに関連する支柱が取り外され、後部胴体のさらに後ろにある鞭状アンテナに置き換えられた”と有ります
という事は、カードア―タイプでもホイップアンテナを装備したタイプが有った!?
で、この写真です(;'∀')

人物は二人ともUSAAFですね、塗り分けラインの細かいところや
主翼前縁に識別コードの”L”が描かれているところなど
色々興味深く参考になる写真ですが、カードアでもホイップアンテナ有りの証拠写真になるかと
主翼下面の白黒ストライプは胴体には描かれておらず
これはFW190に間違われて味方から誤射されないためのもので
上記引用の1943年8月から、1944年6月のノルマンディ上陸作戦迄の間に写したものだという事が判ります

そのことが判ってから、世界の傑作機No63”ホーカータイフーン/テンペスト”のP27の写真で
後部キャノピー上にアンテナマストが立っていない事に、今更ながらに気付いたりして(;'∀')
更に云うと、OSPLEYの”ホーカー・タイフーンとテンペストのエース”のP21にも
ホイップアンテナを付けたカードアが掲載されていました

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次はWW2中のRAFのIFF(敵味方識別装置)についてです
RAFのIFFは、まずMkⅠ、続いて初の実用的敵味方識別装置として
1940年のBattle of Britain以後急速に配備されたIFF Mk2
そして、洗練されたシステムとなったMkⅢの、大きく3タイプがあります

この写真はどこかでご覧になったのではないでしょうか
IFF Mk2の特徴であるアンテナ線です

これはIFF Mk2について、英語版Wikiに載っていたSpitfireの写真ですが、
胴体横から尾翼に向けて伸びているアンテナ線と引き込み口が良く分かりますね

このアンテナ線は右側だけではなく左側にも同じように張られています

右隅に僅かでは有りますが戦闘機隊を表すスカイバンドが見えるので
これに関する規定が発布された、バトル・オブ・ブリテン後の1940年11月27日の後に写されたことが判ります
どちらの写真もIFFのアンテナ線はハッキリ写っているのですが、無線機のアンテナ線は全く見えていませんね
先の無線機のところで書いたように、アンテナ線はマストに内蔵されていた様ですね
右側の写っている機体はMk5?、左側の写っているのはMkⅠa/bかⅡaだと思います

と、スピットを話し出すと終わらなくなるので(^^; 
話をタイフーンに戻しますと
装置が同じなら、同じような位置に搭載されていているのではないかと考え
胴体横のラウンデル廻りがよく映っている写真を探すと...有りましたよ




こちらはバブルキャノピータイプです
Mk2用の引き込み穴を塞いだ痕のように見えるのですが

IFF Mk3(水色矢印)が装備されているのが見えるので、使わなくなった穴を塞いだのでしょうか

しかし探しても、スピットの写真のようにIFFアンテナ線が見える写真が無いんですよねぇ~
でも穴は開いている!?
タイフーンは1942年11月から始まった大陸への低空侵攻任務以前は
英本土でFW190迎撃任務に付いていました
それならIFFは必要不可欠のはずです
アンテナ線は見えないが、機体下にMk3のアンテナポールが見えない機体は
IFF Mk2を装備していたのは間違いないのではと

【まとめ】(ワタシの決めつけ)です
自信ないですけど(笑)

無線アンテナ ⇒ MkⅠbでは張らないのが正解
         カードアでもホイップアンテナ付きの機体がある

IFFアンテナ ⇒ カードアタイプはMk2、機体両側のアンテナ線は再現する気があるのなら張った方がいい
         バブルキャノピータイプはMk3、機体下面のアンテナマストだけとなる
        当然、Mk3ではアンテナ線は無し

以上がワタシが調べたまとめです
調べ足りてない、勘違い、色々あろうかと思います
いや間違いなくある!と思う、しかもかなり(笑)
この投稿をご覧になった方で、どこかお気付きの点がありましたら
その正解も含めてご指摘頂ければありがたいです<(_ _)>

【終了】


1/72 ハセガワ BAe HARRIER GR Mk.3 (5)まいど!とり完です(^^;

2025年01月12日 | 1/72 イギリス空軍機
霜焼けが痒いです(;'∀')
そんな中で、机の下で足をモゾモゾさせながら「とり完」(笑)

やっぱり漢(戦闘機)はサイドワインダー(;'∀')
フォークランド紛争で、急きょ改造して付加されたサイドワインダー搭載能力が
他のGR.3にもレトロフィットされていなければ
IF機体になるかもしれませんが、まぁご覧下さいませ<(^^;)>






私の見た実機写真は迷彩ラインがくっきりだったので、ボカシ無しで塗っています
けっして、面倒臭かったからでは有りませんからね

改めて説明しておきますが
サイドワインダーAIM-9Lはファインモールドの航空自衛隊 ミサイルセットから
AIM-9Lのパイロンのアダプターもそれらしいものをジャンクから拾って付けています


内側パイロンの増槽はタミヤBAe ホークの余りパーツを使いました
フォークランドの映像ではサイドワインダーと増槽をぶら下げていました
これは絶海の孤島であるフォークランドだけかと思っていたのですが
ドイツのギューテスロー(Gütersloh)の駐留しているNo3Sqnの機体が
増槽のみ付けていたりする映像があり
これは付けるしかない!
1000ポンド爆弾の黄色帯が上手く塗れなかったせいもあり、増槽に変更したものです(^^;
因みにこの映像、説明するパイロットが駐機中の機体のジェットノズルや補助空気取り入れ口を
手でガシガシ動かしていて、エ~ッビックリのシーンが写っています(^^;

パイロットの装備(服装)がぜ~んぶ保護色(グリーン系)
時代的に仕方ないことながら、写真写りが悪いったらありません

やっとこの位置で、辛うじてわかる程度
せっかく改造して、サムアップしている風にしたのにねぇ~

次回もまた蛇の目のオクものにする予定です

【終了】