「全ての」拉致被害者とは(R4.11.2)
令和4年11月2日水曜日「荒木和博のショートメッセージ」第932号。
「全ての拉致被害者の一括即自帰国」と言っても、「全て」を把握している人間は日本にも、おそらくは北朝鮮にもいません。
政府は拉致被害者全員の帰国と言っています。
政府認定の被害者(帰国した5人を除く)12人。
拉致の可能性を排除できない873人と朝鮮籍の2人。
特定失踪者問題調査会の把握している約470人。特定失踪者問題とは | 特定失踪者問題調査会 (chosa-kai.jp)
833人+α kazokukai_flyer2.pdf (chosa-kai.jp)
他には警察庁発表の拉致の可能性を排除できない行方不明者871人。
拉致の可能性を排除できない事案に係る方々|警察庁Webサイト (npa.go.jp)
最大人数が政府発表の12+873+2=887になりますが、身寄りがない人では家族からの申し出がありません。
ですから更に人数は増えるでしょう。
また高齢や病気、事故等で既に亡くなっている人もいると思われます。
政府は全員一括帰国と言っていますが、それは現実的に無理です。
北朝鮮は工作員が拉致した日本人は現在の居所は把握している思いますが、
自分の意思で訪朝し、帰国できなくなった人を把握できているのか否か。
荒木さん曰く、手当たり次第に拉致したから被害者全員を管理出来ていないとも。
また何らかの事情で日本に帰国する意思がない人もいるかもわかりません。
そう考えると、救出する人数も分からなければ、全員の氏名も分かりませんから、
北朝鮮に拉致被害者全員を戻せ!と言っても具体的な名前も言えなくては全員とはわかりません。
そう考えると、北朝鮮側が戻すと伝えてきた人から取り戻すしかないのかもわかりません。
更には全容解明、全員救出と言っても、気の遠くなる話ですし現実的にはやはり無理だと思ってしまいます。
やはり一番は北朝鮮の崩壊であり、自由に往来でき、日本の警察が調査できる、
そんな状態にならないと全員帰国は絶望的です。
昨日も北朝鮮はミサイル発射をしています。
20発以上も撃ち、その一部は韓国領海に着弾したともいわれています
北朝鮮 20発余りミサイル発射 南北分断後初 海上境界線越えも | NHK | 北朝鮮 ミサイル
ここ最近は撃ちまくっている、というか やけくそになっている との印象が強いです。
何らかの局面を迎えようとしているのかどうなのか。。。。
何としても突然訪れるであろう好機を逃さず、一日も早く、そして一人でも多くの被害者を取り戻して欲しいです。