どこまでが拉致なのか(R6.5.2)
令和6年5月2日木曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1469号。
この問題は突き詰めれば突き詰めるほど曖昧になってきます。
どこまでが拉致なのか。
よくよく考えると範囲が大き過ぎてどこまでなのか分からなくなります。
日本政府、家族会は拉致被害者全員を一括返還を目指すと言っています。
一部の人だけでは意味がないとも。
では政府や家族会の言う全員とは?
政府が認定している被害者12人(帰国済み5人を除く)
他には朝鮮籍の姉妹(髙敬美(コ・キョンミ)さん、髙剛(コ・ガン)さん。
(日本国内で無理やり連れて行かれた人、自分の意思で行った人、欧州で騙されて行った人がいます。)
但し、政府は外務省のサイトで次のように述べています。
拉致被害者としての認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の安全確保及び即時帰国のために全力を尽くす。
警察庁が発表している871人。
拉致の可能性を排除できない事案に係る方々|警察庁Webサイト (npa.go.jp)
特定失踪者調査会調べの約470人も含まれていると思われます。
特定失踪者問題とは | 特定失踪者問題調査会 (chosa-kai.jp)
失踪者リスト | 特定失踪者問題調査会 (chosa-kai.jp)
他には帰還事業で北朝鮮に渡った朝鮮人の妻たちは?
よど号事件の犯人の妻は?
こう考えると拉致被害者と呼べるどうかの境界線の人もいますし、
実に曖昧であり、その範囲は限りなく広くなります。
政府や家族会は「被害者全員、一括帰国」が拉致問題の解決と言っていますが
全員とは900人近い人数を想定していない様な話ぶりですし、
多くの国民も被害者が何百人もいるとは思っていない印象です。
では政府は拉致被害者の範囲、そして政府はどの範囲まで想定しているのでしょう。
外務省サイトの
拉致被害者としての認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の安全確保及び即時帰国のために全力を尽くす。
との記述を信じるなら、北朝鮮の崩壊しか道はないのではと思いますし、
それは果てしなく現実離れしている気がしてなりませんが、
それでも岸田さんは全員帰国の為に金正恩と会うと言っているのでしょうか。
そして水面下で交渉をしているらしいとの声を信じていいのでしょうか。