やはり札幌観光で外せないのはモイワ山山頂から札幌市街を一望することでしょうか。あまりにも定番のコースでちょっと投稿することにも気がひけましたが・・・。ただ始発のロープウエイが10時30分発とは知りませんでした。9時にススキノから市電に乗りましたが9時半過ぎにはロープウエイ駅に着き、時間を持て余しました。観光地は9時スタートという先入観が間違いのもとでした。
ただ悪いことばかりでなく、市電でご一緒した韓国人旅行者の方から道を聞かれ、ご一緒する途中でいろいろな話が伺えたのが収穫でした。お相手は昭和3年生まれの光州のご老人です。杖はついていますが矍鑠としています。何度も日本旅行し日本が大好きと仰っていました。ここまでの展開で不思議に思っている方もいるかもしれませんが、私はハングルが出来ませんので、相手の方が流暢な日本語を話すことから、会話が成立したわけです。なぜ上手かといえば、ご本人は光州の商業学校の卒業生で、その学校のクラスは朝鮮人と日本人が半々。先生も同じように平等に教育していたようです。戦後も卒業生の交流が続き、今生きている日本の同級生はひとりだけだと、懐かしそうに話していました。そこには日本への恨みとか嫌悪感は全くありませんでした。
戦後生まれの私自身、こういった話は全く知りませんでした。どうも悪い話ばかりが喧伝され、いい話は封印されてしまったようです。それは日本ばかりではなくお隣の国も同じでしょう。今は戦後生まれ、戦後の教育を受けた人が中心にいます。なにがほんとうなのか、知識不足・理解不足で簡単に判断できませんが、それをいいように利用する政治家やマスコミがいることも確かでしょう。私としては、今の状況を冷静に受け止めるしかないかと、諦観でしょうか・・・。