中田の御霊神社は横浜市泉区中田にあります。横浜市営地下鉄ブルーラインの中田駅から北へ1.2Kmのところです。たまたま湘南台に行きましたので、小田急で藤沢に出るか、戸塚経由で行くか、迷いましたが、村岡川(宇田川)の源流である御霊神社の最寄駅であることを思い出し、中田駅で下車しました。
境内の由緒をみると、祭神は鎌倉権五郎景政であること、昔から中田のごりょうさまと呼ばれていたこと、弁天池は村岡川(宇田川)の源流になっていることなどが書かれていました。実際はさらに北に行った瀬谷区にも御霊神社はありますが、鎌倉権五郎景政の神徳はこの地までおよんでいました。
もう一つ、村岡川(宇田川)の源流であることです。奥多摩の山々に降った雨が伏流水となり、多摩丘陵から続く相模原台地の端となるこのあたりで泉となって湧き出ているようです。泉区の名前もそこからついたかもしれません。長さ4Km位の短い川ですが、思った以上に水量が豊富なのには驚きました。豊かな水があることは、農業が盛んで古くから多くの人々の暮らしがあり、豊作や地域の安全を願って鎌倉権五郎景政が祭神として祀られたと思われます。
村社(村の鎮守様)となる神社は八幡様や諏訪神社、八坂神社などがありますが、村岡氏の始祖である村岡良文や武勇を誇った鎌倉権五郎景政を祭神として祀り、現在に至るまで崇敬されていることは、鎌倉独特の文化ではないかと興味深く思いました。