村岡川(宇田川)については、すでに紹介しています。その中流、汲沢三叉路よりまとば橋の手前から川沿いの遊歩道を歩けば、まさかりが淵に着きます。なんとも不思議な名前ですね。滝への入り口に「まさかりが淵の伝説」が書かれた石碑がありました。
今から約200年前のある日、彦八という若い木こりがあやまってまさかりを滝つぼに落としてしまった。滝つぼをのぞくと美しい娘が機を織っており、「あなたのまさかりが滝の魔物を退治してくれた」お礼にと三日間ごちそうになった。帰るとき「私はこの滝の主、私のことを他人に言わないで。言うとあなたの命が無くなります」彦八が家にもどると、三年前に死んだと思っていた家族に問い詰められ娘の話をしてしまい そのまま死んでしまった。 「かながわのむかし話」より
このむかし話、「金の斧、銀の斧」のイソップの寓話、「浦島太郎」、「鶴の恩返し」などの昔話が思い出されますが、3mほどの落差の滝で結構水量も多いので、伝説はともかく、なかなか見応えがあります。まさかりが淵の周りにはモミジもあり、11月末のシーズンにまた行ってみたくなる場所でした。
なによりもこういった場所が公園として残されているのがいいですね。宇田川を愛する地域の人々の気持ちが伝わってきます。