戸塚スタート5回目。藤沢を6時40分発の小田原行に乗り、小田原駅で沼津行に乗り換え、8時前に三島に着きました。
本日は三嶋大社がスタート地点。三嶋大社は、御祭神が大山祇命と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)の御二柱の神様を祭神としています。大山祇命はイザナキとイザナミの国造りで生まれた山森農産の守護神。事代主神は『古事記』をみると、大国主神の妻問いで神屋楯比売命(かむやたてひめのみこと)の間に生まれた子供ですが、俗に恵比須様とも称され、福徳の神として商・工・漁業者の厚い崇敬を受けています。鎌倉ゆかりの源頼朝の崇敬も厚く、『吾妻鏡』治承四年(1180)八月十七日山木館襲撃の当日朝の記事に三嶋社の名前がでてきます。
快晴。三嶋社の神事なり。安達盛長、奉幣の御使として社参し、程なく帰参す。
まさに源頼朝による平家討伐の旗揚げの日ですね。そんな歴史上の出来事に想いを馳せ、快晴の天気のもと8時30分に三嶋大社を出発しました。県道145号線沿いを歩き、黄瀬川を渡れば沼津ですが、その手前にある八幡神社とそばの智方神社は鎌倉ゆかりの場所です。この2か所は別に紹介します。沼津は狩野川と駿河湾に挟まれたところに街は広がっています。街なかの旧東海道は分かりづらく注意が必要ですが、県道163号線に出れば、あとは原までひたすら歩くだけ。途中富士山が見える場所もあるのですが、この日はあいにく頭を雲の上に出しただけで全体の姿は拝めませんでした。奥ゆかしいですね。
さて原宿は本日一番訪ねたい場所です。何と言っても、あの坐禅和讃で有名な白隠禅師の生誕地です。お墓のある松陰寺、清梵寺、長興寺に参拝し、目的を達せました。松陰寺を出たのが12時30分過ぎ、吉原までは8.6㎞。15時に吉原駅北口に着きました。ここまで三島から22.6㎞。ちょっと物足りない歩行距離ですが、無理せずに帰路につき、自宅に帰ったのは18時前でした。江戸時代の旅人は1日に10里40㎞くらい歩いたようですが、歩きはじめは日の出前4時くらいです。真似できませんね。