人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

ポルトガルワインを試す ーー(21)10年熟成トウニー・ポートワインーー

2021-06-20 19:03:16 | グルメ

ポートワインの3本目は10年熟成トウニー・ポートワインです。これまで飲んだケヴェド・ルビー・ポートワイン、ケヴェド・トウニー・ポートワインと同じケヴェドのワインです。ルビーはステンレスタンク3年熟成品、トウニーは樽熟成の4年ものですが、今回は樽熟成の10年もの。カタログには、ライトブラウンカラー、ドライフルーツ、シナモン、フローラルな香り。コーヒー豆を連想させる味わい、長い余韻と書いてあります。実際にコルク栓を抜き、グラスに注ぐとまず色が透明感のあるレッドに驚きました。これまで飲んだ2本は濃いワインレッド色で若干渋みも感じました。この10年熟成品は、香りも爽やか味わいもフルーティな感じがして全く別物の印象でした。1,100円程度の価格差でこんなに味わいが違うとすれば、50年熟成の22,000円のポートワインはどれほどの味わいか?とても気軽に飲める値段ではないですが、この店のワインを全て制覇したら、最後にご褒美で飲んでみようと思いました。

このポートワインはピンキリで奥が深いですね。カタログに掲載されているもので安いものは1,980円、最高品は22,000円。製法を国が厳格に管理してブランド価値を保っているだけあって、価格それなりのおいしさに感心しました。

 

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読書チャレンジ ーー「量子論」を楽しむ本(佐藤勝彦監修)ーー

2021-06-20 14:20:03 | 日記

今回は「量子論」の紹介です。現代物理学を支えるものは相対性理論と量子論とされ、量子論はミクロの世界の物質観を論じたもの。コンピュータ等のハイテク製品はすべてこの量子論の産物とされています。

量子論のスタートは「光」の正体の解明。光は粒か、波か?この光のエネルギーについて「量子」というものを提唱したのはドイツのプランク。彼は20世紀初頭に「エネルギーの量子仮説」を発表しました。その後、イギリスのマクスウェルは光は電磁波の一種であるとし、ドイツのヘルツが電磁波の存在を証明しました。さらに1905年にはアインシュタインが「光量子仮説」で光はエネルギーを持った粒の集まりであるとしました。電子は19世紀の終りにイギリスのトムソンが発見しています。原子模型の最初はイギリスのラザフォードで核の周りをまわる電子の姿を描きました。その原子模型はデンマークのボーアにより、電子の遷移という概念が加わり新たに書き換えられました。ここまでが前期量子論になります。

1924年にフランスのド・ブロイが電子は波であるとの考えを発表しました。さらにオーストリアのシュレーディンガーが1926年にシュレーディンガー方程式を発表。波動関数に確率解釈を持ちこみ、電子の波は「神様がふるサイコロ」のようだと考えました。またドイツのボルンはその考えを進め、観察すると電子の波は収縮してしまうとの考えを示しました。この「波の収縮」「確率解釈」がコペンハーゲン解釈と言われるものです。ドイツのハイゼンベルクが1927年に「不確定性原理」を発表し、ある物質に関する「位置」と「運動量」を測定するとき、両者を同時に確定することはできずに避けられない不確かさが残るとしました。

最後に量子論は、物質や自然がただ一つの状態に決まらずに非常にあいまいであることを、そしてあいまいさこそが自然の本質であることを私たちに示したと結んでいます。本には難解な数式が幾つも紹介されていますが、最後の結論があいまいさこそが自然の本質であり、ボーアは彼の「相補性」を表現するシンボルとして、古代中国の「陰陽思想」を象徴する太極図を好んで用いたようだと・・・。ここで古代中国の太極図が出て来るとは、『タオ自然学』を再読する必要がありそうです。

 

 

 

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