「花と草と風たち」(中下 八重著)日貿出版社
写真があまりよく映っていませんが
中身の濃い とても素敵な本でした。
私の友人のSさんから 教えていただいた
画集とエッセイの本です。
どのページを開いても 丹念に描かれた水彩画と
四季折々のエッセイが満載の本です。
題材は 身近にある野菜、果物、庭や道端の草花などです。
私は それらを ひとつひとつ見ているうちに
今まで見過ごしてきてしまった雑草までもが
生き生きと描かれ、可憐で精一杯咲き誇っている姿に
見入ってしまいました。
特に 私はいろいろな種類の「葉」に心惹かれました。
一言で「緑の葉」といっても
ゆずの葉のエメラルドグリーンの色、
大根の葉のきれいな黄緑の色、
マンリョウの薄茶色を感じる緑色、‥。
花屋で仕事をして 「アートフラワー」を教えている
私は いつも花に囲まれていて かえって見過ごして
しまっていることが たくさんあることに
気づかせてもらいました。
丁寧に描かれた一枚一枚が 著者の生活そのもののように
思われ、毎日ドタバタと生活している私の生き方を
考え直す「ひととき」を与えてくれました。
気持ちの優しくなれる本です。