大雨を見ながら

台風11号の余波で昨夜から大雨。
トタン屋根を大粒の雨が叩くのでうるさくて眠られない。
雨漏りの修理をした場所が本当に大丈夫なのか気になって何度も夜中に見廻ったという家内。

カーテンを開けてみると窓を流れ落ちる雨は滝のようで、外が歪んで見えるほど

(まるで洗車機の中に入っているようだ) と思った瞬間、
「雨合羽着て外へ出てブラシ片手に窓を洗おうか」と思ってしまった。
消費税のかからない これだけの水。勿体ないじゃん。


そう云えば、水撒きが大好きだった亡父。
一日一度はホースで水撒き。
雨が降っていても水を撒いていたと聞いた。

近所の人たちから「あそこの爺さん、雨なのに水撒いて・・・・ついにボケちまったのかね」
と思われているのではと赤面しながら必死で止めさせたと姉が嘆いていた。

雨が砂を跳ねて周囲がザラザラになるのが気に入らなくて水で流していたというのが理由らしいが・・・・・
「ボケた思われるよ」の一言でニヤリと笑ってホースを仕舞ったらしい。
珍しく 己の行動を反省したのに違いない。

良くケンカしたけれど、流れ落ちる雨を見ながら そんな父を懐かしく思い出していた。