一瞬の勝負

昨日、オネエサマに遅れないようにと必死になって歩いたので、今日も昨日以上に頑張ろうと春採湖へ行った。

最初から昨日並のペースで歩こうと決めていたので カメラなんか持たずに本気モードだ。だから写真の添付は無い。

軽く脚の筋を延ばして ウォーキング スタート。

しかし、昨日のようなペースメーカー的なオネエサマが居ないので、完全にはスピードに乗れない。

すぐに息が上がりそうになったのだが、それに耐えて二つの起伏を越えた辺りで、アノ症状が出てきた。

引き返して駐車場横のトイレへ行こうかとも思ったのだが、シャワー付きではないので、1キロ程先にあるスーパーを目指すことにした。

数日前にリニューアルしてトイレも修理されていた あのスーパーだ。

しかし症状が出て来ると大股でパッカンパッカンと歩くことはできず、どちらかと云うと上下動の少ない、言ってみれば あの歌舞伎のようなサササッと云う歩調になってしまう。

まるで舞台の上を歩くようにして やっと到着したスーパーのトイレ。

勇み立つ気持ちに対し行司の木村庄之助のように まだよ まだよと「待った」をかけ 座ってから一呼吸置いた後、軍配を返した。

解放感と緊張が緩んだことで 額からポタポタと汗が流れ落ちた。

勝負は一瞬にして終わり、スーパーから外へ出た時には気が抜けて別人のようになっていた。

さて、ウォーキングの続きを頑張ろうとは思ったのだが、一瞬の勝負に全体力を使い果たし 気力も失せ、ヨタヨタと歩く姿からは勝負に勝った者の面影はどこにも無かった。