昨夜、本を数ページしか読んでいないのに眠気。
眠剤を飲まずに寝れそうだと思い、本を閉じた。
スッと寝入って わずか数分後、顔の前で微かに空気が揺れ・・・・・何かの気配。
剣豪小説を沢山読んだ私には、鋭敏な感覚が備わっている。
宮本武蔵は腕力が並外れていて片手で重い刀を操ることが出来たのは天性によるものだ。
あの有名な坂本龍馬が千葉道場で北辰一刀流を学び、免許皆伝を得て塾頭まで勤める程の剣豪だったことを知っている人はいるだろうか。
剣の天才と云われ、三段突きを得意とした新撰組の沖田総司でさえ龍馬には手を出さなかったと云われている。
それはともかく、暗闇の中で確かに空気は揺れた。
北国の建物は二重窓で密封されているので、空気が動くことは まず無い。
薄目を開けて周りを探り、サッと灯りを点けたのだが既に気配は消えていた。
もしかしたらご先祖様が私の身体を心配して訪ねてくれたのだろうかと思うことにして再び目を閉じ、そして何と久しぶりに7時間も眠った。
だから今朝の目覚めは良い。
カーテンを開け、自分も新婚当初は三段突きが得意だったことを懐かしく思い出し、昨日のジョギングで軽く痛めた腰にアンメルツを塗った。