ルンバの歯科診察日。
予約した時間よりも1時間早く行くと急ぐのは途中の鳥取橋が4回目の長期工事中で迂回しなければならないからだ。
私が選んだ迂回ルートは、大周りになるけれど多分来年には高速道路と接続される外環状道路。
降雪を前に高速道路の工事は進んでいるようだ。
クリニックのPは予想通り既に満車。少し離れた第二Pに車を置いて私はウォーク開始。
この辺り、私が高校生の時には農家でさえ一軒も無い草原だった。
市街地との境界だった雄別炭鉱とを結んでいた線路が撤去され、道路に変わってから草原はどんどん宅地化された。
東京ドームが何個も入る広大な草地は地番整理が進まないまま家が建ち、全てが愛国38番地だった。郵便の配達などは本当に大変だったろうと思う。
クリニックを起点にしてその旧38番地を歩く。
何と数百メートルに理容・美容の店が5軒もあった。同じ区画に3軒ある所もあり、競争率は高そうだ。
草原の中にポツンとあった自動車学校は周りに家が建った結果、町中に広大な敷地を確保した形となり誇らしげだ。
ジョイパックチキンを素通り出来ずテイクアウト。車に戻ってそれを食べて待つが、ルンバからの連絡は無い。
太陽が沈む頃、やっと戻ってきたルンバはクリニックのトイレに入った時のことを大声で話す。
何と空くのを待っていた女子トイレの個室から爺ちゃんが出てきたと云うのだ。
爺ちゃんは我慢できなくて女子トイレに入ったのかもと云うが、いくら何でもそれは無いだろう。
本当に爺ちゃんだったの?婆ちゃんじゃないの?
見分けがつかない人がいるからねぇ。
使用期限が過ぎて局部が縮んで退化してしまったら自分が爺ちゃんか婆ちゃんか判別出来なくなるかもしれないし……ね。