スーパーへ入ると、普段はヨタヨタしているルンバが別人のようになる。
私の知らないスイッチが入るようで、カートを押して右から左。そしてまた左から右へと忙しく動き回る。
その後ろを追いかけるのだが、見失っても探し出すのは容易だ。
白髪頭の刈り上げ短髪の婆さん、じゃなかった爺さん風婆さんを探せば良いのだ。
店内を歩き回っているとウォーキングしている時と同様に腸が動く。
トイレはあるのだが、遠いことが多いので気体の場合には私なりの技を使う。
スーパー内にはエアポケット的な場所があるのだ。
混雑している店内でも人のいない場所。
それは芳香剤・ローソクに線香-キッチンペーパーなどが並んでいる一角だ。
そこで何気なく軽く出す。音がしそうな時には少しずつ。
芳香剤や消臭剤の試供品があれば、それをチョット噴霧してみる。
もちろん、終えたら「私では無いと云う顔をした私は」さり気なく現場を離れる。
でも「実」の恐れがある時には危険だ。
絶対にこの技を使わないように。
えらいことになるし、私に責任は負えない。