前回行ったのは脚を痛める前だから、床屋へ行くのはふた月ぶりになると思う。
髪を切ったところで誰からも「抱いて」と云われないので髪がボサボサでも構わないのだが、家に居る刈り上げた爺さんカットの人がうるさい。
そのルンバが爺さんに変身したのと同じ安いカットの店へ行ったら、待っている客はゼロ。
今カットしている人が終われば直ぐ椅子に座れそうだ。
しかもカットされているオッサンは私の寺の坊さんよりも短髪のほぼ坊主。
前の部分を少しだけ伸ばしているのがこだわりのようだが残りはほぼ坊主。
どこの部分をカットするのか不思議に思う程だ。
デヤーッとバリカンで刈り上げて残りをチョンチョンすれば終わりと思ったのだが、担当のオネエサンは何故かハサミで刈り上げている。
お客の要望なのか?
そのハサミの技が凄い。
チョッキン、チョッキンではなくてチョキチョキチョキチョキチョキチョキとまるでゲーマーの高橋名人が16連射しているような早業。
上から下から斜めから確認してはチョキチョキチョキを繰り返す。
どうやら長い髪よりも短髪の方が技術を必要とするみたいだ。
仕上げには、何か魔法の粉みたいのを頭にチョンチョンし、亀の子タワシのようなブラシでゴシゴシしている。
そしてやっと私の番。
テキトーに1.5センチカットしてと云ったら本当に適当に1.5センチ程カットしてあっと云う間にオシマイ。
魔法の粉のチョンチョンも無かった。