最近、女性作家の本に惹かれている。
桜木紫乃は、女性目線で所々にエロを書いているのだが、ナル程と感心する程に文学的だ。
筏田かつら(いかだ かつら)は性別不明だが、多分女性だ。書いているものはヤング向けのラブラブものだが、読んでいるだけで若返る。
青山美智子はホッコリする気持ちになり、昔通っていた喫茶店を思い出した。
望月麻衣は北海道出身ながら京都在住。
少しヤング向けの本だが、「寺町三条のホームズ」は見事に京都観光案内的要素を盛り沢山に書いているので、つい「その気」になった私はまんまと罠にはまり、京都に20泊して文庫本を教科書として街中をウロウロ歩き回った。
原田マハは、どうやら原田は本名でマハの部分だけペンネーム。
美術館に勤務していたことがあり、ゴヤの作品「着衣のマハ」「裸のマハ」から名前を拝借したようだ。
実は、今一番ハマっているのが、この原田マハ。
昨日も3冊買ってきた。
「さいはての彼女」「生きるぼくら」「1分間だけ」と次々読んで私を虜にした。
「翔ぶ少女」は阪神・淡路大震災が舞台だ。
最後の1行で堪えきれず目から何かが溢れた。
読み終えて居間へ降りたら、ルンバから「眼に何か入ったんじゃないの?」
と云われ、誤魔化すために目薬をさした。