北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

そうだ カメラで

2015-08-25 10:08:37 | 日記
少し寄り道したけれど、また辛い入院時のオハナシに戻ります。


やっと歩行許可が出た。
点滴と尿パックをお供に 久しぶりに病院の長い廊下を歩いた。
歩けると云うのは有難いものだ。自由度がグンと広がる。

そして点滴が抜かれて さらに身軽になった。

あとはジェームスに入れられている管だけだ。
しかし、良くは見えないが驚くほどに太い。

もし麻酔をかけられずに、この太い管を「入れますよ」なんて言われたら 股を押えて逃げたに違いない。

幸か不幸か眠っている間に入れられたので、悲鳴を上げた記憶もない。
言ってみれば サスペンスでよく見られるように麻酔薬を嗅がされて強姦されたようなものだ。


管を入れられて もう数日経つのにまだ股間が痛い。
座ると圧迫されるし立つと重力で引っ張られるので とにかく動くたびに「痛タタタ・・・・」を繰り返す。

それが今日抜く と云われて嬉しくて仕方が無い。


そしてついに看護師様登場。
「抜く瞬間は皆さん痛テテ・・・と言うので我慢してくださいね」と言われた。

(今でも痛いのだから少しぐらいは耐えて見せるさ) と思ったのだが そこで思い出した自分の趣味。

せっかくの瞬間を撮影しなきゃ(笑)

看護師さんに「待った」をかけてカメラを用意。

ピントを確認し、連射モードにして OK の合図と共にシャッターを押した。

見たい方が いるかも知れませんが、今回 写真の投稿は自粛しました。

御当地 麺 (スマステーション)

2015-08-23 22:41:00 | グルメ


昨日、テレビの番組、「スマステ」で釧路の「スパカツ」が紹介された。

だから、体調が良ければレストラン泉屋へ行きたいと思い、ルンバを誘った。

退院後、初めての本格的な外出だ

久しぶりに運転して図書館へ行き、釧路川河畔に車を置いて少しだけ散歩。



サンマ漁が始まったようで沢山の船が横並びで停泊している。



スリスリの仕事が一段落するのを待って一緒に泉屋へ向かった。
ウロウロ歩き回っている間に、少し疲れて食欲もイマイチだが、モノを目の前にしたら何とかなるだろうと泉屋へ入った。



昨日のテレビの影響と日曜日が重なったからか昼時を過ぎているのに満席だ。
それでも運良く それ程待たずに席へ案内されて「半病人」はホッと一息。

スパカツを完食できる自信がないのでナポリタンを注文。



スリスリはミートソース。最近 太り気味なのでカツの載っていない 普通のミートソースにしたようだ。



ルンバはオムライス。



周りの人を見ると、女性でもスパカツをバクバク食べている。

イカ、アサリ、エビまで入っていて久しぶりのナポリタンは旨かったが何しろ胃袋が完全ではないので 9割食べたところでギブ。

今度はスパカツを食べられるところまで回復していることを願って店を出た。


怒ってはいないようだが

2015-08-21 22:54:23 | 日記
この病院の個人情報管理は徹底していて、外来表示はあるが病棟の表示は無い。

だから誰がどこに入院しているか、何科の入院病棟が何階にあるかもわからない。

運よく目指す病棟へたどり着けたとしても、病室の入口に患者名の表示はなく
病室の番号を忘れてしまったら患者自身でも迷子になるかも知れない。


「受付で●●さんの病室を」と尋ねても 患者が希望すれば「入院している方にはいません」と断わるシステムだ。

これだけガッチリガードされていれば、ゆっくりと治療に専念できるというものだ。

そして入院患者同士の「何処が悪いんですか?」なんてオキマリの質問もタブーのようで、同室の者同士でもお互いの病名を知らずに挨拶を交わしている。


私の向かいのベッドのオッサン。常に眉間に深い「縦じわ」が入っている。

見舞いに来た奥さんと話す時も、テレビを見ている時も その「しわ」は消えない。
いつも怒っているようで 声をかけずらいのだが、話してみると普通に会話するし 時々ニタッと笑うのだが、
不思議なことに 笑う時でも「しわ」が消えることは無い。

怒りながら笑っているように見えるので、妙に凄みを感じるし こんな奇妙な笑顔を見たのは初めてだ。

驚いたのは、椅子に座ってイヤホンでテレビを見ている内に眠ってしまった時にも その寝顔にも深い「しわ」が刻まれたままだったことだ。

そして ついにこのオッサンが退院することになり、「しわ」を刻んだまま挨拶して消えて行った。

顔・・・・疲れないのでしょうかね。

乙女の・・・・屁

2015-08-20 20:49:31 | 日記
急に 周りがウルサイと感じた。
静かにして欲しいと思った途端 掛け声と共に私の身体が持ち上げられ、何処かから何処かへ移動した気配。
(そうだった、手術されたのだ。と言うことは無事終わったのだろう) と思ったらまた少し眠ってしまった。

本格的に目覚めた時には病室のベッドにいるのがわかった。
パンパンに膨らんだ水枕のような点滴が二つも吊るされていた。



(そうだ、ジェームスは無事なのだろうか) と手探りで愛しの相棒を探す。
(あった、ジェームスは健在だった・・・・が先端から管が出ているようだ)

病院と云うところは、穴の開いている所へは何でも入れたがるし穴の開いていない所へは無理して穴を開けたがる。



色々な管を入れられてベッドに寝かされ、「動くと出血するから一日は動かないで」と脅された。
素直な私は人形のように仰向けのまま、ジェームスだって首輪を付けられた犬のようにワンとも鳴かない。

しかし、しかし腰が痛い。昔から痛めている腰が悲鳴を上げている。


それで看護師さんに訴えたら「横向いて良いですよ」と言う。
「動くなと言われていますけれど・・・・」と言ったら、「腹筋使わないように巧く横向いて」と言われた。

だから、静かに 静かに横向いて・・・・・でも辛いなぁ・・・・・



聞いたところでは手術の予定時間を30分程オーバーしたらしい。
だから (あっ、こりゃ手遅れだ) とそのまま閉じたわけではないようだ。

夕食の時、背中の部分を起こして 横の世界から縦の世界へ少しだけ仲間入り。

本当に不味い病院食を与えられて、また横になり やっと点滴が空になったと思ったら新しいパンパンの袋と替えられてゲンナリ。

看護師さんに「オナラ出ましたか?」と訊かれたので
「さりげなく、しとやかに」と言って笑われた。

だって腹筋に力を入れずに屁をするのは とても難しい。

だから、しとやかさに溢れた「乙女の屁」のようになってしまうのは 不本意ではあるが仕方がないことなのだ。

スキップで手術室へ

2015-08-19 22:04:25 | 日記
そうそう、消臭スプレーの他に病院へ持ち込んだものがもう一つ。
それはデジカメ。それも充電コード持参で二台も。
だからブログ書いていても写真が添付できるのだ。
できれば術場にも持ち込み 誰かに撮影して欲しかったのだが、さすがにそれは遠慮した。



さて手術日当日。さすがに朝から落ち着かない。
枕元にはジュニアが早く帰っておいでの意味なのか カエルのぬいぐるみを二体持参。



それをお腹の上に置いたり紙オムツを私の股に挟んだりして写真を撮って楽しんでいる。



食欲が無いので同室の人が食事していても全く羨ましくない。
前日に下剤を飲まされ朝からトイレへの往復を繰り返す。
もしかしたら見納めかと思い、窓から見える春採湖やボタ山、それに横を何度もウォーキングしたアイヌ遺跡「チャランケチャシ」を眺めた。





予定時間になるとルンバ、スリスリにテルテル、ジュニアにジュニア嫁が勢揃い。
そして、ついに先導役の看護師様が登場して一行は手術室へ下りた。



手術室入口で別れる時、皆は大きく手を振ってお見送り。

私は 空元気で スキップ、スキップ ランラランで入室した。
こんなに明るく術場に入った患者は、多分 私だけだろう。
入口に暗く淀んだ顔で座っていた手術中の患者さんの家族と思われる人たちが呆れた顔をして我々を見ていた。

先導役の看護師様も「皆さんから愛されていますね」と笑顔だ。

術場の長い通路を進みいくつかの区分されたエリアを通過して受付に到着。

そこの椅子に座っている間に、歩いたためか屁がしたくなってきた。
だから看護師さんに「屁が出そうなので少し戻ります」と立ち上がったらギョッとしながら付いてきそうになったが、屁を吸いたくないと思ったのか座り直した。

誰もいない一区画前の片隅で 無事イタシタ後 元の席へ戻り「これで完璧です」と言ったら看護師さんは返す言葉を探せない様子。
だって、術中にヤラカシてメスの刃先がブレたら大変だから・・・・ね。

そこへ術場の担当看護師さんが二人登場。どちらも可愛くて若い。
例の通りお互いの自己紹介と氏名確認が始まる。
私はバーコードの付いた輪をチエックされ、名前と生年月日を云い さらに趣味を付け加えて 蟹座ですと余計なことを言うのも忘れない。

途端に周りの看護師さんは「私も蟹座ですよ」と和気藹々
一瞬で合コンの雰囲気(笑)
これできっとジェームスのことも大切に扱ってくれることだろう。

腕に点滴を刺し込まれ、心電計やサチュレーションを付けられ三回ほど深呼吸した所で意識が飛んだ。