北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

夢の中で見た夢

2022-04-23 20:37:07 | 日記
バン と音がして手に痛みが走った。
何が起きたのか分からない。

目を開けたら、いつもテーブルの上に置いてあるボールペンやハサミの入った箱を抱えたルンバが目を丸くしてこちらを見ていた。

受診の為、いつもより早起きしてクリニックへ行ったが、やっぱり心の底では不安がいっぱいで、精神的にも疲れていたのだろう。

薬を受取って帰宅し、「悪化はしていなかったよ」とルンバに伝え、着替えた後ソファーに横になった途端眠ってしまったようだ。

バンと音がして手が痛くなった時、確かバレーボールで友人と遊んでいたような気がする。
完全に夢の中にいたのだ。

ボールを落とさないようにと滑り込んだ時に足が動いてペンやハサミの入ったケースを蹴飛ばしそうになり、バンと音がした時にはスマッシュを決めた瞬間だったようだ。

夢の中で私は一生懸命だった……と云えばカッコ良いが、私は体育会系ではない。
ネットの下側にも触れられないジャンプ力。
下手すぎて突き指ばかりしていた。

それが夢の中だとまさに夢のようなジャンプをしてスマッシュ。

痛みを感じたけれど、少しだけスポーツマンの気分を味わえたのだが、ルンバが私を見る目は大谷翔平やイチローを見る目とはかなり違う。

この人…………大丈夫❔と思っているのだろうか。
俺は大丈夫。
一流アスリートに怪我はつきものだからね。

他にもある 私の素敵な場所

2022-04-22 20:38:18 | 日記
ついに定期の診察日。

少しでも早くクリニックへ行って早い番号で受診したいのに、ルンバは「リサイクルゴミを出してから行って」と云う。
ウッフンもしないくせに・・・・・と思うが逆らえない。


新コロナの影響だろうか、患者数は少ない。
駐車場はガラガラだ。

数分で呼ばれて体重と血圧測定。
そして採尿。

ベテラン患者の私は、最適量を膀胱に蓄えておくのが上手い。
トイレへ入り、ジェームスをポロンと出して数秒でカップに適量を確保。
少しサービスしてあげようかとも思ったが、ポイントが入るわけでも無いので考えないことにした。

名前を呼ばれて今度は採血だ。
私の体で看護師さんが好きな場所は一ヶ所、左肘の血管。
彼女の目がそこに吸い寄せられる。

「ここで良いですか❓」と云うので、「看護師さんの好きな場所はそこだけ」と教える。
「他にも沢山ステキと思える所はあるんだけれどねぇ」と意味深な発言をする私には見向きもしないでブスリと針を突き刺した。

何だコレと思いながら

2022-04-21 18:58:57 | 日記
自然が大好きな「マイフレさん」
舗装路よりも遊歩道や草が生い茂っている場所が好きみたい。

そんな場所を歩いていると「クマ?」と思ってドキッとすることがあるけれど、彼女はそれにとり付かれてしまった。

何かに見えるもの探しに情熱を傾け、ついに本を出版した。

昨年、私の町の図書館へも寄贈したと云うのだが、検索を繰り返してもヒットしない。

まだ書棚に出していないのかと思いながら、昨日検索方法を変えてみたらやっとヒットした。
著者名が本名ではなかったのだ。

それでやっと借り出して著者の欄を見たら、彼女の写真ではなくて亡くなった愛犬コナンの懐かしい姿が映っていた。

「何だこれ、ワケワカランと思うかも知れませんが……」と彼女の言い訳が書かれていたが、全くその通りで「何だこれ」のオンパレード。

でもタイトルが面白いものがある。
「ヤル気満々な犬」とか、「水に浮かぶスヌーピー」にクスッ と笑み。
「忍者ハットリ君の老後」にはしばらく感心。
「星野源」…………見えん。どう考えても見えん。

と云うことでJちゃん、楽しませてもらったよ。ありがとう。
野ションしている所を男性に見られたと聞いたけれど、その写真は無かったね。



ウッフン効果

2022-04-20 20:45:14 | ウォーキング
数日 体調が良くなかった。

昨日、気晴らしにウォーキングへ出たが強風に煽られて3分で戻った。
これじゃイケナイと思うのだけれど風に揺れる樹を見ているとその気になれない。

寝転がって読んでいた本が、駅伝を題材にした小説。
一生懸命気合いを入れて牽引してくれていた先生が転任してしまい、代わりに陸上部の顧問に指名されたのが運動とは無縁の美術を教える若い女性教師。

廃部の危機にある中、残された3人が奮闘し、金髪ヤンキーの暴れ者や頼まれると断ることが出来ない小心者などを説得して回り、何とか駅伝に必要な人数を確保しなければならない。

金髪ヤンキーは獲物を追いかけては暴力を奮う嫌われ者だが、足だけは速い。
それが絶対に手を出さないのが一人いて、金髪ヤンキーが恐れる程の秘密があるのかと思ったら、ただ怖くて逃げ足が速かっただけと白状する。

そんな人達が仲間や、美人教師の説得で陥落し入部。

まだ最後まで読んではいないので結末は知らないが、今日私をジョギングに導いてくれたのは、この本に書かれている駅伝少年の姿だ。


いつもの1キロ地点までウォークし交差点からジョギングに切り換えた。
緩い坂道をゆっくり上がったが前回の筋肉が少しは残っているのか辛さは無い。

何か良さそうな気配。
調子が良ければ、いつも走る1.6キロ地点にある交差点でユーターンしてみようかと企む。つまり3.2キロのジョグだ。
途中、ゴミ拾いをしている業者の方に出会う。

軽く挨拶して、1.6キロ地点に到達しユーターン。

足が上がらないので、まるでサンダルを擦っているような不快な音が足下から聞こえる。

起伏を乗り越えたら前方からオネエサマがウォークしてくるのが見えた。
ピッタリと下半身に張り付いたのは、私と同じストレッチパンツだろか。

ヒーヒー云っていた呼吸を修正し背筋を伸ばして余裕の表情を作る。
もちろん足を高く上げてサンダルのような音も消した。

微笑みを交し合って挨拶し、数秒で元のヒーヒーに。
できれば振り返ってお尻様を見たい所だがそんな余裕は無い。
ゴール近くにあるよつ葉の工場がまだ見えないからだ。

ゴミ拾いをしていた作業員は、高い所に上がってさっきより元気にテキパキと動いている。

きっと「お尻様」にウッフンされて「お疲れ様」とか云われたのだろう。

ウッフン効果って凄い。
富士山でも余裕で上がれそうな気がする。

3.2キロ地点からもう一度ユーターンしてみようかと悪魔が囁く。
無理だと天使が引き留める。

どちらの云うことを聞こうか・・・・・
迷いながら 力走❓は続いた。


背を向けるとき

2022-04-18 19:40:42 | 日記
電気ケトルが壊れた。
小型の卓上湯沸かし器のことだ。
早速新しいのを買いに行ったが今まで気に入って使っていた同じ品が無い。

まぁ どれも大差ないだろうと選んだ品物がチョット……だ。

気に入らないことは色々ある。
先ず水量を確認しづらい。目盛りが手前にあるので水を入れながら覗いても見えない。いちいち目の高さに持ち上げてケトルの外側から確認しなければならない。

(何だコレ)と思いながら使ってみたが、沸騰するまでの時間がかかり過ぎる。
水量を少なくすれば良いのだけれど、待っていても 待っていても 沸かないのでイライラ。私の脳みその方が早く沸騰する。

そして、お湯を出すときにショボショボと散らばる。シャーと1本の線になって出ないのだ。

だから「婆ちゃんの小便みたいだ」と云ったらルンバの目つきが変わった。
「婆さんの小便を見たことがあるの?」と凄い声で怒られた。
「爺さんの小便はどうなのさ」と云われたので、年々勢いが無くなっているのを自覚しているから「ショボショボ」ですと応えてうなだれた。

婆さんの小便を見たことがあったような無かったような……と記憶をまさぐる。
私の子供の頃は、コンビニも公衆トイレも無かったからワンコのように電柱に小便を掛けていた。大人も子供もだ。
何故電柱に小便を掛けていたのだろう。今考えると不思議だ。

女の人はどうしていただろうと思うのだがジックリ見た記憶は無い。
もしかしたら草むらの陰で忍者のように気配を消していたのだろうか。

と、ここまで考えていて思い出した。
「見たことがないのに」と云われたのが悔しくて記憶の底を掘り起こしたのだ。

1Fの窓際にあった職場で、窓の外側にある目隠し用の低い木をかき分けて入ってきたお婆ちゃん。
急に私たちに背中を向けて着物の裾を上げて尻を出した。

部屋の中から見ていた我々はギョッ。
見てはイケナイものだと察し窓辺から離れ、クルリと背中を向けたことがあった。

だからルンバの所へ行って「婆ちゃんの小便を見たことがあるぞ」と胸を張って云おうと思ったけれどタイミングが悪かった。

ルンバの手には包丁。キャベツを切っている真っ最中。
危険を感じた私は出そうと思っていた言葉を飲み込み、クルリと背を向けた。