卒業した学校から定期の「学友会たより」が送られてきた。
学友会会長が替わったとか地区の同窓会の事などが書かれているが、特筆すべきは
卒業生の国家試験合格率が100%、つまり全員合格したと云う事だ。
ここ数年、数人の落伍者が出て少し心配していたのだ。
「学友会たより」には、当時の同級生二人の訃報が載っていた。
これで鬼籍に入った同級生は三人になった。
私が卒業後も交流があり、車中泊旅行をした時に逢い、色々な場所を案内してもらい、逆にこちらへ来たときには私が観光案内をした人は4人。
何と、その内2人はまだ現役で働いているから驚きだ。
家内に、私が死んだら「学友会たより」へ載せなければならないから学校へ連絡してくれと頼んだ。
それから、会員名簿の4人に印を付けて「亡くなったと連絡してくれ」と云った。
家内は面倒くさそうに、「他にまだ何かあるの?」と云うので家や土地の名義変更とか年金のこととか、次々と思いつくまま伝えたら、「もう無理、私が先に死ぬことにした」と拒否された。
と云うことで、私の通帳の暗証番号は教えたのだが、彼女の暗証番号は教えてくれず謎のまま。
私が暗証番号を教えた時点で「先に死ぬ」のを中止したのだ、きっと。