朝早く、まだ、霜が道の両脇に残っている時間に「ジェトロ」の奈須さんが「レトロ」な車に乗ってやって来た。(あー、親父ジャグ!)今時、珍しく、もう20年くらい経つのではないか?と思われるクラウンに乗って遣って来た、まだ、20代の若い娘が運転していると、逆にカッコいい。
今回の取材は、普段ジェトロが支援する海外事業というのは、ある程度規模もあり、海外ビジネスとして数字や結果が出しやすい支援しかやっていない。そんな中、今回のミラノでの展示会は今までジェトロには無い、支援の方向性がある。小さいながら自分の色で、自分の方向で、海外に向けて発信している事への取材である。でも、考えてみると、企業規模も体力もある大手の企業は別に支援することも無く自分たちで充分出来ると思う。かえって、私達の様な、小さいけれど世界に誇れる技術や希少性がある会社こそ、支援して貰いたいのだ。トヨタが売り上げ何兆円上げようが、海外でどんな展示会をしようが我々には、あまりピンと来ないが、自分と規模もそれほど変わらない会社が、自分たちの知恵と汗でジェトロのサポートを受けて、こんな事が出来た。と言うほうが良く判るし、励みになる。
元々、頭の回転の良い娘だ。私の話す、あちらこちらに飛ぶ話を旨くまとめてくれるだろう。一緒に同行していたのは、先日までサンプランシスコに住んでいて、日本の骨董品などをアメリカ内外に販売していたお店に勤めていた「M」さん。現在は故郷、別府で充電中である。
今回のミラノ展示会を開くことにより、それを切っ掛けに知り合った方もたくさんいる。先日も海外向けのCD,DVDをネット販売している社長さんがミラノ展示会の事を知り、是非、彼のサイトで販売できないか?とオファーが来ている。どんなことでも、まず、水面に水を投げかけないと波紋は広がらない。まず、無駄と思えるような事でも取り掛かって見るべきですな。
私達は今回のミラノまでの道のりを作るに当たり、本当に様々なノウハウが蓄積できたし、いろんな人と関わりが出来た、自分の中にも一つづつパズルを組み合わせるように自信が出来てくる。そんな事を取材していってくれたのでは?