高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

2007年12月31日 06時05分45秒 | 竹細工作業工程

お知らせ!昨日30日、「ミラノDVD希望」に応募頂いた方にメール便にて発送いたしました。32名の方に送りました。2~3日で届きますのでもう少し待ってください!

1230_011

ついに本格的な冬になって来た。朝から雪が降り続き5センチほど積もった。今日は工房の遠藤君に青竹箸の削り方を教える。これは工房の仕事としてではなく、個人的な時間だ。お箸を削ることは、竹細工を最初に習った時もナイフや竹に慣れるために削るのだが、切り出しナイフだけで削ってみると凸凹が出来てなかなか美しい箸が削れない、10膳も削ったら右手の親指が真っ赤になった事を思い出す。

1230_005 先日のブログでも書いたのだが、ある程度までは切り出しナイフで揃えて、そこから後はジグに竹を押さえ、カンナで形を作る、最後にもう一度切り出しナイフで面を取る。角ばったままのお箸がこの面取りをすることで随分優1230_008 しい表情に変わる。

一日、自分の箸を削りながら、遠藤君にカンナの刃物の裏出しからジグの調整、箸の削り方を教えていく。最近、遠藤君とこうして二人で居る時間はほとんど無かった。彼はもう巣立ちの時期である。網代に関しては誰よりも丁寧な奇麗な仕事をする、ある程度の骨組みは充分出来上がったのだが、これからは、回りの肉付けをしていかなくてはならない。そういう意味でもこの「青竹箸」は独立してから、その年にお世話になった方に感謝を込めて美しい青竹箸を送ることが出来れば良いと思う。

竹工房オンセ

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする