20日に友人の大津さんからメールがあった。「高江さんに是非紹介したい人が居る」と。大津さんとはもう随分昔からの知り合いである。私の前職である「レストラン店長」時代のお客様で、大分トキハの社員さんであった。その時から考えるともう25年のお付き合いをしていることになる。途中、ブランクはあるのだが、私が竹細工を始めて数年後、別府トキハの担当者として、偶然の再会をした。
大津さんに連れて行った貰った所は安岐町ある、ダンボールでマネキンやトルソーなどを作る会社であった。以前、ダイムか?サライか?何かの雑誌で、このダンボールの作品は目にしていた。まさか、大分県の業者が作っているとは知らなかった。実にシンプルだが、独創性に富み、デザイン性豊かな作品群である。今日はクリスマスパーティーを兼ねた集まりで、全然関係ない私を気持ちよく迎えて頂いた。社長の松岡さんとお話する機会を作って頂いた。元々は1級建築技師でマネキンを作るのも建築物を作る発想でやっているそうだ。奥さんがニットの作品を作っており、最初はその奥さんの作品を着せるマネキンを作ることで始めたそうだ。
等身大の大きな物から、小さなミニチュアまで実に幅広い造形物が出来る。軽く、レーザービームでカットされた部材は組み立てずにお客様が自分で組み立てれるよう簡単に構造計算されている、環境問題にも対応し、ダンボールだけで作られているので、(接着剤は使わない)燃やすことも出来る。
一人でポチポチ始めた事が今では若い社員も増え、3年前に新社屋を立て、現在は世界をマーケットに展開している。大した物である。この会社はまだまだ伸びていくと思う。元気な会社の社員もやはり元気が良く気持ちが良かった。私も工房の若手の遠藤君を連れて行ったのだが、若いもの同士、直ぐに打ち解けて話し合っていた。
ダンボールだけでなく、パーツをメタルで作ることで、お洒落なインテリアになったり、底知れぬ可能性を秘めた企業であった。こんな人と知り合えた事は本当に良い機会を大津さんに頂いた。大変な刺激を受け、工房に戻って来た。