高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

買い物籠の制作

2014年02月06日 03時33分50秒 | 竹細工作業工程

この1月から3月の間は、春からの忙しくなるシーズンに向けて、製作に追われています。今週は、虎竹の買い物籠。
虎竹と云うのは、淡竹の変形種と云われている。日本では、主に高知県で採れる竹で、ネット通販では有名な「竹虎」で扱っている竹である。私の所も30年以上前から、山岸君の所から、材料として虎竹を購入している。

独特の斑模様が美しく、1本1本の模様が違うため、面白い作品を作ることが出来る。真竹に比べて硬めで、パリパリ割れて気持ちが良い。

この日は、底編みをした竹を熱であぶり、立ち上げるところである。

Cimg8486 Cimg8484 ゆっくりとしたフォルムを作る場合、真っ直ぐに横に広がった編地を、立体的に起こす場合、暫く水に付けて置き、竹を柔らかくしてから、手で癖を付けながら起こすやり方と、
今回の様に、きゅっとした立ち上がりの形を作りたい時は、角の所に熱を当て、直角に熱で曲げて行くやり方がある。

昔は、電気コテを当てて、起こし上げて居たのだが、現在は工業用のドライヤーで熱を当て、手加減で曲げて居る。

この熱で曲げて居る時にも、虎竹は真竹に比べて、硬いですね~。

つづく

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コメント (1)
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