高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

2015 インターンシップ

2015年11月19日 05時36分44秒 | 後継者育成
昨年から、竹細工の学校から、「インターンシップ研修」で生徒を受け入れている。

インターンシップとは、アメリカで始まった制度で、学生が一定期間企業などの中で研修生として働き、自分の将来に関連する就業体験だ。

就職活動でミスマッチを防ぐ目的もあります。

今年も、2日間づつ、延べ5人の研修である

受け入れるこちら側としては、「たった、二日間で何が掴めるのだろうか?」と、疑問に思っていたのだが、

昨年は、このインターンシップを経験して、近藤さんが私の所に入門した。



「今年のメンバーには、何をしてもらおうか?」と、

ちょうど、新しい竹が入荷したばかりだったので、この竹を、長さを揃えて、切り分けて行く作業をしてもらった。



竹の節の長さを測り、どんどん、切っていきます。

切り分けた竹を、それぞれの長さに分類し、束にしていく作業ですが、

全体の説明と、やり方だけを説明し、後は、彼らに任せて見ることにした。

はじめは、見ていると、実にもたもたと、ぎこちない作業をしているが、その内、彼らなりに工夫するようになり、少しずつ、作業速度が上がってきた。

私は、ボトルネックに為っている作業を見つけては、「こうすると早くなるよ」と、やって見せてあげる。

すると、劇的に仕事の効率が変わっていきます。

「仕事は、段取りだ!」

これは、どんな仕事をするにも当てはまることで、全体の流れを考えて、如何に効率よく、無駄がなく、早く、安全に出来るか?

小さな事でも、自分の体験から考えることが大事です。

インターンシップでも、言われた通りにするだけでなく、どうすれば段取り良く仕事をスムーズに回すことが出来るのか?体験して欲しいのだ。

たった、2日間ずつですが、その中で何を感じてくれるのだろうか?

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