先週土曜日、10月19日に富士山は初冠雪となった。今週は、山中湖の東、丹沢の西端に位置する明神山から雪化粧した富士と紅葉を見ようと、この山行きを楽しみにしていた。台風27号は、富士の雪を溶かし、紅葉を吹き飛ばしはしたものの、今日、27日は台風一過の好天に恵まれて、このような絶景に。
この山域は、神奈川県と山梨県を東西に分かつ位置で、さらに、明神山の南の三国山は、南が静岡県、東が神奈川、西が山梨と名前のまんま、3つの県の境に位置する。ここを通る、県道147号の三国峠から、わずか100mの登りで明神山山頂に立つことができる。
朝6:30、山北町から見た朝日に染まる富士。もう少し早い時間では、紅が、より一層鮮やかだった。撮影不可でした。
三国峠の登山口。神奈川、静岡、山梨3県の県境を接する。
薄暗くて狭い登山道入り口から入る。台風の影響か、雨水で路が大きく浸食されている。が、少し登るとすぐに視界が開けて快適な尾根道となる。西の山中湖側はススキ野原で、すぐに富士山が現れる。
富士山麓は紅葉が進んでいる。富士そのものも、薄く色づいていて、大変きれい。ウォッチャーによれば、先週までは真っ青だったとのこと。
15分で明神山山頂(1,291m)。目の前は山中湖。周辺の住宅や別荘が手に取るように見える。
ここから、切通峠まで下り、高指山(たかざすやま:1,174m)まで尾根筋を辿る。ブナが主体の森におおわれた静かな山道で、木漏れ日がすでに冬を感じさせる。
1時間ほどで高指山山頂。富士山には雲がかかり始めたが、来し方、明神山方面は晴天が続く。
今日は、7:00スタート、3時間ほどで全行程を終えるラクラクハイキングコースだったが、好天と、予想通りの景色が堪能できた。本当は、さらに西丹沢の菰釣山(こもつりやま)まで縦走して、畦が丸など西丹沢の山並みもご紹介するつもりだったが、少しお疲れ気味で、断念。無理は禁物、ということでお許しいただきたく。
代わりと言っては何ですが、今日の逗子海岸(12:00)。江の島の上に富士山の頭が出ています。朝かかっていた雲は、昼までにこんなに大きくなりました。しかし、穏やかな一日です。
備忘録:
①国道246号線から、県道147号線への入り方。するが小山(おやま)の駅を越え、城山トンネルを過ぎて800mほどで、左方向、小山市街方面に出る新しい道ができた。ここからは明神峠、を越えて一直線。なお、ガイドブックには、明神峠と三国峠にパーキングマークが記載されているが、明神峠には無、三国峠も車5台程度のスペースがあるだけ。
②この尾根筋から丹沢方面の眺望はあまり期待できない。
③この尾根道は、東海自然歩道になっており、よく整備されている。