チャールストンはサウスカロライナ州にある、南北戦争の始まった街。1670年に、イギリス国王チャールズ2世により、イギリスの植民地として開拓された。
旧市街には、イギリス国教会のチャペルが数多く残されており、その中にはアメリカ最古と言われるものもある。
交易所と税関の建物。
読めるだろうか?奴隷交易所博物館、と書いてあるように、奴隷取引をしていた跡地が、博物館になっているが、日曜日なのに閉館されており、また、訪れる人も少ない。別に、ここに限らず、日本だって自分たちに都合の悪いことには触れたくないものだ。ちなみに、サバンナでも、南北戦争に負けた事実はあまり語られない。
今日は、95号線の旅、第2回目として、北のサウスカロライナのチャールストンを訪ねた。このチャールストン、アメリカ史でも最古に近い、歴史の街だ。イギリスの植民地から始まり、南部特有の発展をしたこの街は、南部とイギリスのみならず、ユダヤ教をはじめとする、ユニバーサルな文化を取り込みながら発展しており、街の佇まいも、サバンナとは又違う味のある都市だった。
何となくイギリスっぽい建物。ピンクハウスと呼ばれる、18世紀の宿屋兼酒場。
ビルとビルの間に住宅がある。広いアメリカ南部ではあまり見ない街並みだと思う。
その昔からショッピング街だった場所。スカーレットオハラがここで馬車を乗り回し、服を仕立ていたなんて、想像するだけでワクワクする。ただし、彼女がここまできたと言う事実はない。映画では、アトランタから逃げる時、レットバトラーから、サバンナかチャールストンに逃げよう、と言われたシーンがあるのみ。でも、きっと、スカーレットの様な格好の良い女性が、この辺りを闊歩していたのでしょう。
この街は、サバンナ同様、歴史保存地区として見事にその昔の様子を残している。ただし、残念ながら(?)、サバンナに比べると、規模、奥行き、クオリティ全てはるかに上回る。こんなところにレストランがあったり、
アート、アンティーク、ブティックなどレベルの高いお店も多い。
港には丁度、クルーズ船も入港していた。こんな大きなクルーズ船は初めて!この街を寄港地にするのも頷ける。あまり日本の皆さんには馴染みがない街だが、アメリカがまだ植民地だったころから、独立戦争、南北戦争を通じて歴史の中心にあったこの街を、是非一度訪れることを強くお勧めする。このブログでは、全く素晴らしさを伝えられていないと思う。簡単にこれる場所ではないが、ニューヨークまで来たならば、是非1日使って訪れてほしい。