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6月29日、あのグランドキャニオンに行ってきました。日本人ならみんな知ってる?(実際、日本人が多かった)有名観光地です。
(グランドキャニオンミニ知識)
グランドキャニオンはコロラドのロッキー山脈に源を持つコロラド川が、600万年かけて、18億年分の地層を深く刻んだ世界最大の峡谷。川は東から西に向かい、アリゾナ州、ネバダ州、カリフォルニア州を通り、最後はメキシコのカリフォルニア湾に至ります。峡谷は、東西446km、幅は最大で29kmにも及びます。
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普通は標高2,000mのリム(縁)と言われるところから下を眺めて感動する場所です。でも、山を登る人ならば、上から眺めるだけでは満足しませんよね。そうです、ここには沢山のトレイルがあり、リムから川(要するに底)まで降りる事ができます。もちろん、帰りは登り返さないと、家には帰れません。登って降りるのではなく、降りて登るという、普通とは逆のパターンとなります。
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7月1日5:00、東西に流れるコロラド川目指して、南のリムを出発します。
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今日のコースは、ブライトエンジェルトレイルという、標高差1,447m、往復25.2kmのロングコースです。真ん中の谷を下り、真ん中の裂け目をくぐり抜けると、川に至ります。一般的には谷の底にある世界で最も予約の取りにくいロッジの一つ、ファントムランチか、キャンプサイトで一泊するのが推奨されているようです。(日本のガイドブックでは、特に夏場の日帰り往復は、やめるよう、書かれています!もちろん、暑さのためです。)スタート地点の標高2,091m。
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トレイルとは言え、国立公園で年間600万人の観光客の訪れるここの道は立派です。トレイル全体を通して、道はよく整備され、危険個所は無し、急なアップダウンもありません。
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6時前には東から日が昇り、周りが一気に明るくなります。
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朝夕は、日が斜めに当たり、キャニオン全体が赤く染まり、陰影が見事な景色を作り出します。皆さんがこれまで目にしたグランドキャニオンの写真のほとんどは朝か夕方に撮影されたものと思われます。
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ちなみに、ミュールツアー、というものがあり、トレイルには糞が延々と続きます。
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九十九折のトレイルが、グングン高度を下げます。
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最初の水場、1.5マイルレストハウス(には見えませんが)。標高1,743m。
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ここから水が勢いよく、噴出する、という感じででます。帰りの登りでは大層お世話になりました。
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Takが勝手に大同心、と名付けた岩。最初は見下ろし、後から見上げる、なかなか目立つオブジェです。
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来し方を振り返ると、真っ青な空に、赤い岩肌が映えます。すごい迫力です。
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6:15、3マイルレストハウスに到着、標高1,439m。
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7:00インディアンガーデン。
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まだ気温は25度くらいで、暑さは感じません。
この辺りから森が始まり、植生が豊かに。標高1,158m。
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最後は、細く刻まれた岩と岩の間の回廊を蛇行しながら進む。
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こんな所に、隙間があって通り抜けられる。
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7:00ついにコロラド川に到着!残念ながら、飛び込みたいほどは汗まみれではありませんでした。標高774m。
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当然ですが、登り返しの時間には、太陽が照りつけ、日陰の少ないこのトレイルは大変。3カ所あった水場では水補給に加え、タオルを濡らしてかぶる事で暑さ対策をしました。
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ここは、地層と化石の宝庫。18億年分の地層が一目で見れます。
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おまけのワイルドライフ。見えますか?コンドルが飛んでいます。見えませんよねー、撮影チャンスはこの一回しかありませんでした。
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ワイルドライフその2、リス。やたらと走り回っています。
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ワイルドライフその3、シカ。ここでも沢山繁殖しています。
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ワイルドライフその4、サボテン。標高1,500mあたりから生え始めています。
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こうして、Tak50才代最後を飾る、グランドキャニオントレイルは、12:45に、脚を攣らせて出発地点に戻り無事終了しました。気温は日向で40度近く、条件は厳しいですが、上から見るだけでも素晴らしいキャニオンの底まで降りる道道目にする光景は、息を飲む、表現が難しい、素晴らしいものです。是非、人生一度はおいで、上から下から眺めにおいで!
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疲労困憊のTakでした。