Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

悪沢岳〜南アルプス

2016-08-20 17:21:13 | 日記

8月18日、南アルプス南部の悪沢岳を目指し、畑薙ダムを目指す。今年最後の夏山となるだろう。この畑薙ダムだが、ブログで登場するのは3回目だが、場所はといえば静岡市の井川地区にある。井川といえば、大井川の井川であり、その源流だ。さらに、今年も開催されたTJAR(トランスジャパンアルプスレース)で、大会3連覇した望月選手の故郷でもある。ちなみに、井川地区は静岡市の葵区にあるのだが、静岡市から75km、車で2時間かかる奥深い場所だ。

夜半に臨時駐車場到着、車中泊で夜明けを待つ。南アルプス南部のルールは、この高速出口から2時間林道みたいな県道を走ってたどり着く畑薙ダムに臨時で設置された駐車場に車を止め、ここから東海フォレストが運行する夏季登山バスに乗り換え椹島まで移動、それぞれの登山口にむかう。実に面倒くさいのだが、結果として人が少ない。写真は、翌19日朝、駐車場から赤石岳方面を望むが、雲に覆われ何も見えない。

今年は、昨年、聖、赤石と縦走したのに続き、その北側に位置する、悪沢岳、千枚岳を縦走するコースとした。20日に自宅に戻るためには、19日に椹島から千枚岳、悪沢岳を踏破し、荒川小屋で一泊、翌20日、小赤石岳に登り、椹島に戻るスケジュールとなる。初日は2000mの標高差を一気に登り、16km移動する事になる。ヤマケイでは9時間のコースタイムだ。天候は週末に向かって下り坂、晴れ男に昇格したかと思っていたが、そうでもないようだ。朝6時半の臨時バス(夏のピーク時には臨時バスがでる。普通の始発は7時半)に乗り、椹島を8時に出発。15分ほど歩いて、大井川本流から分岐する沢に掛かる橋の手前で登山道に入る。

ブナとミズナラの深い森を歩く。清水平の水は軟らかくて美味い。

12時20分、千枚小屋到着。標高2500mにある、多くの登山者が初日に泊まる小屋だ。Takはまだ先が長いので、食事をして先を急ぐ、と、何と、レインウエアが無い!しかも上着。今日は雨にあたる可能性があると見てザックの上に入れたはずが無い。恐らく、まえの休憩で、行動食を出し入れした際、置き忘れたに違いない。これでは落し物忘れ物3兄妹ではないか!とはいえ、天気が下り坂の3000mクラスの山で雨具がないのは致命傷だ。どうしよう?まずは、小屋のお兄さんに、聞いた。あっさり、ありません!今日、天気が持つうちに荒川小屋までたどり着けば、明日はコースタイム6時間だ。最悪何とかなるかも、と思い直し、さきを急ぐ。しかし、この落し物は尾をひく。

13時30分、千枚岳到着。天気はまだ大丈夫だ。これから、丸山、悪沢岳、中岳を越えて進む。何とか天気、持ってくれ!

奥に見えるのが通称「悪沢岳」、本名は荒川東岳の前衛部。山頂はその奥でここからはまだ見えない。

丸山(3032m)を過ぎると、悪沢岳山頂が見えてくる。何故わるさわ、なのか?山容が、いかにも悪そう?沢が急で取り付きにくいからだそう。

14時35分、悪沢岳山頂到着。ガスがかかって周りは見えない。

千枚岳も既にガスの中。

中岳に登り返す途中で振り返ると悪沢岳前衛部がはっきり見えた。

中岳への登り返しもキツイ。

15時40分中岳(3083m)山頂。

17時、殆ど雨に当たることなく荒川小屋到着。この時間だと、晩御飯はカレーのみ、朝の弁当もダメ。

その代わり、広いスペースを貰った。その夜、風が猛烈に吹いてきた。これに雨が加わったらどうなるか!明日も3000mの小赤石岳を越えねばならない。暴風雨の中、レインウエア無しでは命に関わる。明日は絶対に帰らねばならない。さてどうする。一晩まんじりともせず、朝の3時を迎えた。風は相変わらず強いが晴れているではないか!これは早く出て、雨が来る前に下山するしかない。

4時前に荒川小屋を出ると、赤石岳方向がはっきり見える。

小赤石岳に向う途中、富士山。

強風でガスがかかっているが、小赤石岳山頂も見えた!

5時15分小赤石岳山頂(3081m)。強風で寒い!

小赤石岳から降り始めると、ガスが晴れた。朝日に照らされた、赤石岳。

昨日登った左、悪沢岳、右ガスがかかっているのが千枚岳。その下の尾根を登った。

八ヶ岳。
こうしてTakの最後の夏山登山が終わった。その後、大倉尾根(南アルプス南部は、むかし、大倉財閥に払いさげられ、この名が付いた)を下り、9時には椹島のバスターミナルに到着。最後まで雨にはあたらなかった。さすが晴れ男⁉︎痛恨のレインウエア忘れにもかかわらず、無事下山出来たのも日頃の行いが良いためだ。下山後、雨が来た。すぐに、井川神社にお礼参りに行った。
その後は、白樺荘で温泉に入り、帰宅。

朝日連峰〜大朝日岳〜小朝日〜鳥原山

2016-08-17 20:35:17 | 日記

8月16日、朝日連峰主峰の大朝日岳に登った。予報では雨、覚悟してやって来た。しかし、夜半まで降っていた雨が明け方やみ、星空が広がった。台風の影響か、幸運に恵まれた。

4時30分朝日鉱泉出発。この時大朝日岳は雲の中。

朝日川に沿って1時間半進む。

ここはブナ、ミズナラの深い森だ。空気が森を含んでいる。

登山道はドングリの殻に敷き詰められている。豊かな森だ。この森は東北屈指の山岳地帯だ。生息する動物は、ツキノワグマ、カモシカ、オオタカなど、数多い。

素晴らしいブナの天然林。

8合目を過ぎると大朝日岳が見えてくる。

アルパインな山容に合わせ、ここはお花畑でもある。

9時20分、山頂着。暑い!

南には平岩岳(1609m)

東には会津磐梯山。

南には飯豊連峰。

予想外の天気に、ピストンは止めて、小朝日から鳥原山を回って下山することにした。

小朝日岳(1647m)登り返し、150m、キツイ。

鳥原山の地味な山頂。登山道から引っ込んでいるので気がつかない人がいることだろう。

鳥原湿原。右に鳥原小屋がある。

途中、沢を渡る。朝日連峰では沢の水が飲める。本当に美味い軟水だ。

今日のお宿、朝日鉱泉ナチュラリストの家、は素晴らしい。ベランダから見る大朝日岳。

そして温泉にも増して何よりは、美味しい食事だ。山の幸満載の晩御飯ありがとうございました。自家菜園の夏野菜、山菜やキノコ、そして手打ちの蕎麦!あぁ、美味かった!

これで夏の東北登山は終了。移動距離1800km。飯豊本山、秋田駒ケ岳、朝日連峰いずれも長いですね。

秋田駒ケ岳

2016-08-14 13:32:08 | 日記

8月14日、田沢湖高原スキー場駐車場で目覚めると、今日も快晴。8合目から山頂を目指す。この山、子供の頃から夏に冬に親しんできた山で、懐かしい事この上無い。

6時アルパこまくさ発の登山バスで8合目まで。夏の間はマイカー乗り入れが規制されている。

6時30分スタート。最初の小ピーク、片倉岳から望む最高峰の男女岳(おなめだけ1637m)。

およそ一時間で男女岳山頂着。

昨日登れなかった岩手山。

奥の八幡平と、手前にある、乳頭山。

男女岳をおり、男岳(おだけ1623m)に登り返す。こちらが本山で神社が置かれている。

1970年に女岳(めだけ)が噴火した際、発生した溶岩流跡。この時と、2年後の噴火はTakも記憶している。今思えば怖いが、当時は、下のスキー場から噴煙を見ていたのだ。

カルデラと、左に早池峰岳が見える。

男女岳からは見えなかった、田沢湖。素晴らしい眺望だが、この山は花の百名山でもある。



いい山だ。

わずか2時間30分の山行だったが、慣れ親しんだ山、というだけでなくこの山の良さに改めて気づかされた。

下山後は、アルパこまくさの自然ふれあい温泉で汗を流す。田沢湖を眺めながら、硫黄がきつく、乳白色の温泉につかり、涼しい風に吹かれる、あぁ、シアワセ。
昼からは、墓参りと、同窓会だ。

岩手山

2016-08-13 17:52:12 | 日記

8月13日早朝、飯豊を出発し、岩手山の焼走り口に移動した。会津若松から約400kmの移動だ。昨日の疲労はすっかり忘れて、岩手山のピストンにトライする。コースタイム7時間なので昼前にスタートすれば何とかなるだろう。

途中、東北道からの岩手山。盛り上がる。
しかし、今日は昨日にも増して暑い。10時40分に登山口を出発したものの、暑さと昨日の疲れが足を止める。1時間登ってあえなく敗退。お疲れ様でした。その後、岩手山焼走りの湯、で久しぶりに髭を剃った。

今日の車中泊は、故郷の山、秋田駒ケ岳山麓スキー場の駐車場。

大移動の慌ただしい一日だったが、山から山へ移動するのは、楽しいものだ。

飯豊本山(2105m)

2016-08-12 19:40:17 | 日記

8月12日いよいよ飯豊連峰の主峰、飯豊本山を目指す。学生の頃、この山の存在を知り、それ以来、気になっていた山だ。福島、山形、新潟の三県にまたがり、東北地方では最大の山塊だが、広いだけに、アプローチも長く、また山頂までの距離も遠い。今日は、最も距離の短いコースを選択したが、山頂までコースタイム登り9時間、下り6時間、距離20km、累積標高差2000mで、日帰りは厳しいので小屋止泊りを予定。

5時20分、御沢の駐車場を出発。しばらく杉とトチの巨木の森を進む。

登山道に入ると今度は見事なブナの森。尾根までひたすらこの森の急登が続く。

7時、横峰。コースタイムの半分。このペースだと日帰りも可能か、とこの時点で思ったのだった。

最初のピーク地蔵山(1485m)はトラバースして、尾根に入る。

次のピーク三国岳。ここまでは剣ヶ峰と呼ばれる急な岩尾根が続く。


岩尾根に可憐に咲くイイデキキョウ。

三国小屋で休憩した後、さらに次のピーク種蒔山(1791m)を目指す。ここを越えれば飯豊本山が見えてくる。

姿を現した飯豊本山。分かり難が、右に見える1番高いピークの左奥がそれ。

手前の白く見えるザレ場の奥に、切合(きりあわせ)小屋がある。多くの登山者が泊まる、お花畑の中にある風光明媚な場所だ。ここで水を補給して、いよいよ本山に向かう。

姥権現のお地蔵さん。昔、女人禁制の飯豊本山に登った女性が仏の怒りを買い、石となった、という伝説があるそうだ。仏が怒る、というのはピンとこないが。

姥権現からの登りがさらにきつい。息も絶え絶えでやっと本山下の一ノ王子に到着。

山頂に向かう前に、まずは飯豊山神社に参拝。ここにザックをデポして山頂に向かう。

11時35分、飯豊本山山頂。6時間15分。
西には大日岳(2128m)、飯豊連峰の最高峰。

東には神社と、本山小屋のあるピークと、右に見える尖ったピークは、会津磐梯山。この時点で小屋泊まりは止め、下山する事にした。12時20分山頂発。明るいうちに戻れるだろう。

しかし、前半の登りは結構足にきていた。よろよろ登り返しながら降りるうちに、森の中は薄暗くなり、また、この時間にやって来る登山者もいない。そうなると心細くなり、その辺に熊がいるんじゃないかとおっかなびっくり。新しいクマ鈴をカンカン鳴らし進む。小さな岩が、子熊に見える。
今日は、天候は快晴、絶好のコンディションだったが、暑い!これまで経験した事が無い暑さだった。水は、水場での補給入れて5リットル飲み干し、おかげで食欲が出ず、途中食べたのがカップラーメンと、アンパン2個のみ。下りではシャリバテ起こし、カロリーメイトを水で流し込む羽目に。
素晴らしい山行だったが、また、体調管理で課題もできた。