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9月24、25日は久しぶりの連休だ。また、これから3カ月はやはり、連休が取れない。数週間前からこの連休に南アルプスへ行くことは決めていたが、仕事がままならない。さらに、台風と不安定な秋雨前線のおかげで天候も怪しい。どうなることかと思ったが、仕事については、この土日はクリア、後は天候のみ。日にちが近づくにつれ予報は悪化、23日は雨、翌日24日も曇りの予報。最近、雨に当たることもなく、レインウェアが乾燥気味なこともあり、雨天覚悟の山行だ。
24日朝スーパーあずさで甲府に向かう。先週、シルバーウィークだったので、今週末は空いているかと言う淡い期待も自由席乗車率160%というアナウンスに見事打ち砕かれる。乗車する八王子で指定席車両でも立ち乗りOKと聞き、空いていそうな車両に乗ると、何と、あき席があるではないか!これで1時間の立ち乗り回避。今回は最初からついている。甲府から山梨交通の広河原行きの登山バスに乗る。北岳、甲斐駒ケ岳方面の山行でお世話になっている。今回は、途中の夜叉神峠で下車、ここから鳳凰三山の縦走に入る。
鳳凰三山は、薬師岳、観音岳、地蔵が岳の3山で構成され、北岳、間ノ岳とは野呂川を挟んで東側に位置するため、北岳バットレスの絶好の眺望を得られる。
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24日10時30分、夜叉神峠登山口出発。雨こそ降っていないが、周囲はガスで覆われ、何の眺望もない。雨が降っていないだけまし。途中の登山道は、ブナの深い樹林帯を通り、ほとんど眺望はない。人気のないガスに覆わた樹林帯をゆっくり登る。この1カ月、まともに身体を動かしていないばかりか、時差ボケと睡眠不足で体調は最悪だ。暗く、落ち着いた樹林帯は、こんな時にゆっくりと歩くのに最適だ。この夜叉神峠から薬師岳に向かう登山道は、とてもよく整備されていて、かつ、岩場や急斜面もなく、とても歩きやすい。今日泊まる南御室小屋には予定より2時間早い、14時30分に到着。現在、この南御室小屋より上、薬師岳直下にある薬師小屋は、建て替えで休業中と言うこともあり、大混雑かと思ったら、意外に宿泊客は少なく、3畳に2人。最近の寝不足解消にはぴったりだ。今日は素泊まりなので、3時にラーメンとおにぎりで腹ごしらえすると、後は明日の朝まで眠るのみ。モコモコと着込んで布団に入ってウトウトしていると、突然猛烈な雨音が天井を鳴らし始めた。今日も遂に雨に当たらずここまでたどり着いたのだが、やはり雨は僕を避けているらしい。この雨は、じきに止んだが、大勢いたテント泊の皆さんには災難だった。4時に寝始めると翌朝まで12時間たっぷり寝られる。もちろん、熟睡という訳にはいかないが、横になってウトウトするだけでも気持ちが良い。12時間といえば、ニューヨークまでの飛行時間と同じで、こちらもウトウト、ダラダラできるがリラックスの度合いが違う。この山小屋は、程良く小さく、灯油を焚くにおい、天井を打つ雨音、遠くに聞こえる話し声、それぞれが懐かしく、ほっとする雰囲気がある。
12時間たっぷり寝た後、朝4時に外に出ると、一面の星空だ!今回は、やはりついている!4時半に山小屋出発。気温は5度くらい、息が白い。
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1時間ほど登ると見晴台に着く。素晴らしい日の出だ。
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色づき始めた樹々の合間から薬師岳山頂。5時40分山頂着。
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見苦しい人の後ろは、北岳、間ノ岳。日本第2、3位の高峰。これからいやというほど画像が出ます。
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6時15分、観音岳山頂着。
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これから向かう地蔵が岳のオベリスク。
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地蔵が岳山頂は、自己責任で登る。Takは絶対に登らない。本来は、ここから東側、青木鉱泉に降りて、ひとっ風呂浴びる予定だったが、昨夜、青木鉱泉に向かう林道が崩落しバスが入れなくなったとの情報を入手、急遽、コース変更だ。北に上がり、高嶺山に登り返し、白鳳峠から広河原に降りるコースだ。これが最高だった。
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まずはパノラマ画像から。左から北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳、雲から顔を出している八ヶ岳の硫黄岳、赤岳。高嶺から峠までこのパノラマを眺めながら下る。白鳳峠からは、東に向かい、北岳バットレスを正面に見ながら下る。最高〜!
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北岳バットレスと左手の間ノ岳。
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左手仙丈ヶ岳、右手の甲斐駒ケ岳。
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北には八ヶ岳。左手の硫黄岳、右手、赤岳。
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これを見ながらの下りは最高の贅沢。
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白鳳峠からは、このバットレスに向かって降りる。Takが一昨年登ったのは、正面の沢沿いに上がり、途中、二股からみぎに上がって稜線に出るコース。左の尾根は、中吊り尾根、一度登りたい。
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標高2000mまでくると、突然樹林帯に入り、絶景は終わりとなる。ここからはシラビソの深い樹林帯だ。しかし、白鳳峠からの下りは、あまり紹介されてはいないが、激しい下りだ。道の崩壊もあり、滑る、急、崩れる、もう大変。登りには絶対選択したくない。
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この急斜面が標高差で800m続く。
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ヘロヘロになって着いた広河原から見た北岳。もう雲が。何から何まで今回はついていた。まだまだ続く晴れ男!