Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

平ヶ岳 83/100

2024-06-30 12:04:00 | 日記
ヤマテンの予報が前日に好転。平ヶ岳を目指す日がやってきました。甲信越で最後の難関。


しずくふる
あおばのさきに
あおいそら
きょうもげんきに
はれおとこいく

昨夜遅く登山口駐車場に到着。小雨がぱらついていたが、予報を信じて寝て待つ。朝にはご覧の晴天!

平ヶ岳は尾瀬地区で最後に登山道が整備された山です。それまでは、冬に尾瀬から入るしかない、マニアックな場所でした。登山道を使っても往復で22km、コースタイム11時間ほど、もちろん避難小屋すらないほぼ自然のままのコース。1人でいくには、結構ビビりました。

コースは最初から2時間ほどの急登で標高を一気に上げます。途中、痩せ尾根とロープでの岩登りが連続します。


喘ぎながら登ると、おーっ、燧ヶ岳さんです。


急登を終えるとしばらく視界がひらけた尾根となり、尾瀬の山たちがよく見えます。
燧ヶ岳の左には対照的に会津駒ヶ岳の平たい山頂が見えます。


台倉山(1695m)のピークを超えしばらく進むと台倉清水という枯れた水場に出ます。ここでちょうど行程の半分になります。平ヶ岳の登山道にはこれは、という休憩ポイントがなくて、どこで休むか悩みますが、ここでぜひおやすみくださいね。


ひらがたけ
ころばぬさきの
くまのすず
ぶなささふかき
もりをわけいる

台倉清水からは深い森の平坦な道を1時間ほど進みます。これまでの急登から解放されてほっと一息です。



雪に押しつぶされた水場の標識。水は枯れています。

ぶっとい倒木。豪雪の威力をまざまざと見せつけられます。


森の道を抜けると次のピーク、池ノ岳(1976m)のピークが姿を見せます。ここから最後の急登、およそ1時間、が始まります。これまで4時間歩いてきたので、これは無茶苦茶効きます。


さかをこえ
とつじょあらわる
あおいいけ
ひらのいただき
すでにわがてに
(姫の池池塘群)
息も絶え絶えに登り切ると、ご覧の景色が待ってます。山頂はすぐそこです。

山頂までの湿原を歩くのはまさに極楽気分ですよ!

山頂の2等三角点は湿原から少し離れた茂みの中。
ついにきた
たいらなやまのいただきに
ふあんとつかれ
けしきがながす
(歓喜のオタケビ)

会津駒ヶ岳も、巻機山も、苗場山もこんな感じでした。この辺一帯がそのままで遺されたんですね!
山頂の様子はこの動画でみてください。↓



池ノ岳から少し西に行くと、たまご石、と言われる奇怪な?オブジェがあります。花崗岩が風雪で削られたらしいのですが、一見の価値あり。それは、


石の前方に広がる、誰も入れない湿原と尾瀬と上州の山並みがセットだから。なかなかいけない平ヶ岳に登ったら絶対行きましょう。


たまご石までのルートにはまだ雪渓が残っていました。滑ります。


この山では、人里の音を聞くこともなく、高圧線を見ることもありません。北海道のトムラウシを思い出しました。

登ってきた尾根をひたすら降りて下山します。

登山口近くには植林された杉の木で人里感が出ます。
天気が崩れることなく、最高の時期に最高の天気で平ヶ岳を終えました。風がまだ涼しく、お花畑も咲きそろい(写真がない!)、陽も長い。天気予報と睨めっこでピンポイントで登れる今の自分は幸せ者!

ゆをあびて
カレーとともに
ながしこむ
ちゅうなまびーる
ごくらくのあじ

今シーズン初めての大汗を駒の湯で洗い流し、道の駅の食堂でビールを流し込む。一眠りして帰宅します。

いつも山を登る時、喘ぎながら何を考えているか?大体、どちらかと言えば考えたくもない嫌なことが頭の中を巡ることが多い。そしてBGMはと言えば、車かiPhoneで最後に聴いた音楽がくるくる果てしなくプレイバックする。
今日はなぜだか短歌が浮かびました。なぜだかわかりません。車の中で見た夢のせいかもしれません。言えませんけど(笑)。気分を端的に表すのにはちょうどいいかと、ずっと5-7-5を繰り返しながら登ったら、結構楽しめました。日本語って、便利です♪で、今日も臆面もなく掲載させていただきました。結構な感動を歌にしましたが、伝わりますか?





YAMPデータが狂っていた為、ほぼ同時刻に同じペースで歩いていた方のデータを参考として貼り付けます。よく歩きましたー





国道(酷道)352号線の旅

2024-06-26 09:39:00 | 徒然
352号線を使って、百名山を2座登る予定が転じて、1座登って352号線を走る旅となりました。
国道352号線は、新潟県、福島県、栃木県を結ぶ240kmの道です。


この国道を使う主な山の登山口は、越後三山、平ヶ岳、会津駒ヶ岳、燧ヶ岳などがあります。今回はそのうち越後駒ヶ岳と平ヶ岳を登る予定でした。関越自動車道の小出ICから352号線に入り、枝折峠の登山口から越後駒ヶ岳に登り、長大な奥只見湖沿いを通り銀山平へ。さらに東へ向かい結局上らなかった平ヶ岳登山口をやり過ごして檜枝岐へ。この村は、平ヶ岳、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳の登山口でもあり、尾瀬の東の入り口でもあります。




その登山口の近くには、駒の湯温泉、白銀温泉、檜枝岐温泉などの名湯が連なります。こうしてみると山好き、温泉好きにはたまりません。
ただし、今回僕が通った、小出から南会津村までの間には、コンビニ(大手のという意味ですが)ありません。この間約150kmです。首都圏からこの山域に入る方、関越自動車道、東北自動車道降りたら必ず食料の補給をしてください。 
今回平ヶ岳を諦めたわけはいろいろありますが、その一つが補給の失敗でした。
檜枝岐から352号をさらに東へ向かうと延々と深い山道が続きます。猿の親子が頻繁に登場します。そういう国道です。普通であれば、栃木に入ったあたりから400号に乗り換えて那須インターに向かうのですが、そのまま352号を進むと、鬼怒川、日光へと続きます。
思いがけず、新潟から福島、栃木を通って神奈川に帰る700kmの周回コースとなりました。
352号線の見どころ(?)は、越後駒ヶ岳登山口の枝折峠から平ヶ岳登山口までの約70kmに及ぶ奥只見湖に沿った分離帯のない細い山道でしょう。そしてこの区間、11-6月は冬季(!)閉鎖となります。通称酷道352号線だそうです。途中銀山平以外集落なし、沢をたくさん超えるため、増水時には車がハマることも。小出から銀山平までは、奥只見ダム建設のためにシルバーラインというトンネルが掘られ一般的にはこちらを使います。そのため、352号線の小出から銀山平までの区間が舗装されたのは1990年台だそうです(驚)。
さて、この銀山平、その昔は(日本ということは世界)有数の銀山だったようで、こんな山の中に銀の鉱山都市があったそうです。この銀を運ぶために使われていたのが今の国道352号線、と言っても良いでしょう。現代の国道でも酷道なのですから、当時は大変だったことでしょう。銀の道、と呼ばれていました。


枝折峠です。ここを通って銀を越後に運んでいたのですね。尚、この枝折峠は雲海の展望台としても人気のスポット。
銀の道の面影は、駒の湯温泉から枝折峠、正確には少し離れた明神峠を通り、銀山平に抜けるハイキングコースに見ることができろそうです。約2時間のコース。

みなさん、いかがですか?車の運転が嫌いでなければぜひどうぞ。きっと楽しめますよ!




越後駒ヶ岳 梅雨時期の山登り 82/100

2024-06-25 18:39:00 | 日記
さて、大概の山の雪も消え、発表会も終わって山登りモード全開ですが、関東甲信越は梅雨入りしてしまいました。

先週金曜には新潟の南魚沼市と福島県の檜枝岐(ひのきまた)村を繋ぐ国道352号線の冬季閉鎖が終了し、越後駒ヶ岳と平ヶ岳がこれも繋がりました。今頃開通というのも変ですが、この一帯、日本でも有数の豪雪地帯、奥只見なのです。越後駒ヶ岳と平ヶ岳はセットで考えていたのでこの開通を待っていたのです。
関越自動車道を北上し、新潟の小出から352号線へ。まずは越後駒ヶ岳を目指します。


越後駒ヶ岳はこの位置です。奥只見湖の下を通っている黄色い線が国道352号線。これで越後三山と尾瀬の山たちが繋がります。しかし、平ヶ岳は越後の山と勝手に信じていたら、尾瀬の山だったのでした。そして、越後三山から尾瀬はとても遠いのでした。


水曜朝、ご覧の梅雨空。ヤマテンの昼前に晴れる、を信じて越後駒ヶ岳登山開始。

ななんと、晴れてきたではないですか。

山頂方面も姿を見せ始めた!

遠くの山(名前分からず)も見えるぞ!

百草(ももくさ)の池という何とも優美な湿原のあたりに着く頃にはすっかり良い天気になりました。ただ残念なことに、優美な(?)湿原は見えません。

山頂手前の前駒が現れるとモチベーション一気に上がります。

前駒と右奥が越後駒ヶ岳、左は日本二百名山の中ノ岳(2086m)越後駒ヶ岳(2002m)より高い。

おっと、お姿が!

山頂付近にはまだまだ雪渓が残っています。

遠くの山ー。

前駒の岩盤が黄色に染まっています。正体不明岩。

山頂直下の駒の小屋。避難小屋ですが山岳会のメンバーが交代でいらっしゃるそうです。雪渓から引いている水、最高でした。

小屋で気合を入れて登り始めると、おや、蛇くん、動かん。

最後の雪渓。わずか30mほどですが、急斜面なので迷わず簡易アイゼンを装着。

山頂でこんな天気になるなんて予想していませんでした。

ここで集められた水は幾多の沢から奥只見湖へ、只見川から阿賀野川となってぐるっと回って日本海に注がれます。太平洋に向かって流れてからUターンして日本海に向かうなんて、山の入り組んだ日本の川は面白いです。

雪渓の雪はいつ消えるのでしょうか?おそらく雪のない期間は9-11月の3ヶ月程度。奥只見にはスキー場があって、ここもオープンが5月の連休だったと思います。雪が多いので道路が開通しません。今日来た352号線も、通れるのはわずか半年とは驚きです。

ご機嫌さんで車に戻った途端、土砂降りの雨。何とラッキー、というか僕って晴れ男?!


平ヶ岳は、また今度。




発表会終了!

2024-06-24 19:08:00 | バイオリン
この凛々しい(?)姿をみてください。よくもまあ、恥ずかしげもなく、って言わないでください。もっとも、恥ずかしいので音を載せるのはやめます。大人の学芸会と言うこと勿れ。この日のために500時間は練習しました。録画されているので、コンクール用の応募動画にしようと目論みましたが、玉砕!ちなみに、曲目はバッハの無伴奏パルティータ、サラバンドとブーレ。音外しまくりました。練習では上手く弾けてたんですけどね、本番ではやっぱり手が震えます。また、新しい曲の練習が始まります。
というわけで久しぶりに遠くの百名山を登るべく、新潟県にきてこのブログを書いています。しかし、発表会終了と同時に関東甲信越が梅雨入り。明日登る予定の越後駒ヶ岳も雨模様。どうなることやら。

御正体山〜みしょうたいやま!

2024-06-14 14:26:00 | 日記
御正体山は、山梨県都留市と道志村を隔てる道志山塊にある日本2百名山。だから登るわけではなくて、この名前が気になるのでした。

登山道はいくつかあるものの、駐車場があるのは道坂トンネル出口の今倉山登山口のみ。ここから尾根にあがり御正体山を目指します。

みしょうたい?おしょうたい?ぎょしょうたい?普通読めません。
尾根はアップダウンを繰り返し続きます。よく踏み込まれた、柔らかく歩きやすい道。人の気配もなく、のんびり歩きながら妄想を膨らませます。


ここは甲斐の国と相模の国の国境付近。その昔からこの尾根を挟んで武田氏と北条氏が睨み合っていたと想像すると楽しいものです。この尾根道も、その当時から使われていたのかも。と思わせるくらい、しっかりとした道が繋がっています。熊野の奥駈道のような風情です。

今の甲斐国(山梨県)と相模国(神奈川県)の県境は一山東の丹沢です。

途中展望の開ける場所もなく山頂へ。山頂からも何も見えません。この山には今上天皇が皇太子の頃登られたそう。登山好きな陛下。陛下と一緒に登山!企画でもあれば、山好きの多い日本国民の人気はさらに高まることでしょう。

さて、御正体山、のみしょうたい、とは一体何か?
山頂には御正体権現、が祀られています。

AI Chat Botの答え
山梨県にある御正体山の名前の由来は古くからその山の頂上に神や仏の正体が現れると信じられていたことによるものです。御正体山という名前は、その山に神聖なエネルギーや存在が宿ると信じられていたことを表しています。

Wikipediaの答え
正体、という言葉は、日本のカミガミは全て仮の姿であり、本物はインドの仏であるとする仏教用語。ただし、権現は、インドの仏が仮で姿を日本に表したもの、という仏教用語で、相矛盾するのでよくわからない。

Chat Botの答えの方がそれっぽくて気に入りました。
今日の関東は真夏日であっつい1日となりました。ここの尾根は見通しが効かない分、日陰で涼しく、東から爽やかな風まで吹いてくれて最高の尾根歩きとなりました。気持ち良すぎてあれやこれやくだらないことを想像しながらあっという間の山行でした。


この山域は針葉樹と紅葉樹の混交林なので、落葉の時期にこの尾根を歩くとよさそうですね。

今日は誰にも会わないのかと思いきや、登りで1人、下りで3人とお会いしました。仙台からの方、九州からの方、さすが2百名山!


今日も道志の湯¥700で汗流す。PayPay決済ができるようになっていて驚く?