先週は北海道の山の先輩(ToshiさんとMotoさんです)に誘ってもらい、富良野で山スキー(バックカントリースキーとも言う)に行って来ました。
初日の金曜日は南富良野は幾寅のたけのこ山(1,000mくらい?)。7年前に初めての山スキーで登っています。
札幌は朝猛吹雪でしたが、ちょうど東西の分水嶺に当たる(?)この地域に来るとまさかの晴れ。
先輩たちの「相変わらず晴れ男」ぶりを目の当たりにします。
最近は冬に入山するスキーヤー、ボーダーが増えたらしいのですが、
この日も10人ほどのアメリカ人スキーヤーが入山していました。ガイドなし、車もレンタカーを借りて来ていました。滑りも相当なので、オレゴンか何処かのチームなのでしょうか?いずれにしても、ここまで外国から来るほど北海道、いや、日本の雪は良いのです。翌日は前十勝(1,736m)です。天気は2日続けての晴れ。しかしこの日、僕は辛い「山スキー」をしっかり味わうことになります。
吹上温泉の白銀荘を出発。昔、雨の中をスキー履いて登った三段山を眺めながら楽しく登ります。
しかし、楽しい登りはすぐに終わり、ハイマツ地獄、岩嵐に突入!
岩とハイマツの上はツボ足で。
ハイマツに呑まれ、スキーで岩の上を歩き(板よ、ゴメン)、登れなくなると板を脱いでツボ足でもがく。先輩はこれを見て、我々のはスキーでなく、ピークを目指す山スキーですからー、とニヤニヤ。地獄と嵐を脱出すると、もうクタクタです!
こんな顔にもなります。
山頂はガスに巻かれているため、少し下から滑り始めることに。
板もストックも何故か土まみれ。苦闘の跡がしのばれます。今年は積雪量が少ないようで、白銀荘から前十勝の直登ルートは上部では特に雪が足りません。
夏道横の昭和火口も噴煙。上見ても、横見ても噴火口。十勝岳にまだ登っていないあなた、早く登ったほうが良いかもしれません。
前十勝は噴火口(大正火口、62-IIなど)に囲まれ、山頂付近は火山性ガスにいつも巻かれています。夏の登山道もない訳です
一息入れた後、雪が吹き溜まった谷側を滑ります。しかし、雪が重くて板が回らん!助けてー、と言う感じでさらに疲れる。四苦八苦してスタート地点に戻った時には、全身疲労困憊状態でした。尚、雪不足はこの下りでも同様で、Toshiさん岩に当ててボードを損傷!痛い!雪の少ない山スキーでの下りは危険。
白銀荘で温泉に入ったら、十勝連峰を眺めながら帰りましょう。右から富良野岳、上ホロカメットク、十勝岳。十勝岳の手前に見えるのが三段山と前十勝岳。
十勝岳の左は美瑛岳と美瑛富士山、さらに石垣山。
右から美瑛岳、石垣山、ベベツ岳、オプタテシケ山。
芦別岳と富良野西岳
登山中も下山後も、最高の景色を有難うございました。
札幌名物、布袋のザンギ定食。
山スキーだけでは勿体無いからとゲレンデスキーもやろうと3日前乗りで札幌にやって来ました。雪まつりも終わり、きっと北海道は空いているだろうと思ったら、今年は旧正月!迂闊でした。
イカの刺身は山ワサビでどうぞ!
ウニ・イクラ丼は定番ですが、高いお金を払いあっという間に食べ終わると言う、刹那的喜びを好む方向け
札幌からのスキーバスは予約取れず、有名ラーメン店は長蛇の列。
僕の好きなすみれ(純連)ススキノ店は見たこともない大行列
スキーに行けず、ゴールデンカムイと瞳を閉じて、のまさかの映画をハシゴ。インバウンドの回復と円安、世界的な雪不足は、日本の観光、特にスキー場にとって大助かりです。ただし、地元の日本人にはいろんな意味で対策が必要ですが。
以上、素敵な北海道でした。