サバンナは相変わらず35度を超える蒸し暑い日々が続いています。週末は、暑さを逃れてノースカロライナとテネシーの間に広がるグレートスモーキー国立公園に行ってきました。
アメリカの東海岸には、南のジョージア州から北はメイン州まで連なるアパラチア山脈があります。最高でも2,000mクラスで高い山はありませんが、3,300kmほども続く、広大な山塊です。
今日のグレートスモーキー国立公園は、アパラチアトレイル南部のハイライト的な場所です。今回は前泊で、テネシー、ノースカロライナ州境にあるニューファンドギャップから、公園最高峰のMt.Kephart(1,865m)を目指します。
土曜朝10時にサバンナを出発、一旦ニューファンドギャップを下見して、夕方6時にスモークマウントキャンプ場に到着。例によって、600kmのロングドライブでした。適当な駐車場で車中泊をしようと考えていましたが、やはりおっかないので安全なキャンプ場に泊まることにしました。たまたま空いていて本当に良かったです。テン場、ベンチ、駐車場、焚き火用コンロ(?)ワンセットで25ドル、約2,700円は安く、一人ではもったいない。
日曜日朝、時差の関係で夜明けの遅いニューファンドギャップを7時に出発。残念ながら、ガスがかかって最後まで晴れることはありませんでした。
たまに視界が効きそうな場所もこの通り。
My.Kephartはどこだ?この分岐のあたりと思っていたが、実は山頂までの道は無く、地図上にその名が刻まれているだけなのでした。
山頂はこの奥。
さて、このグレートスモーキー国立公園は、あのクマのぷー🧸さん、のモデル、アメリカンブラックベアの聖地でもあります。こんな◯ンチや獣臭なんでしょうか、生臭い匂いも頻繁にします。まさか、こんな公園のど真ん中にいるわけ無い、とたかをくくって歩いていると、まず、叫びながら歩く人に出会い、そして、そこにクマが!、と立ち止まっている二人連れに出会います。
みなさん、見えますか?この辺りにいたそうです。残念ながらTakには見えませんでした。ブラックベアとは、日本でいうツキノワグマです。ヒグマとは違い、あのぷーさんの様に愛されているようですね。でも、トレイルといい、キャンプ場もそうですが、ここはクマのテリトリー、と明確に謳われています。事故の話は聞きませが、山中に分けいる人はきちんとこの共生を認識しているようですね。キャンプ場の係りの方からは、食ゴミは絶対放置してはいけないと念を押されました。勿論、クマが接近するのを防ぐためです。そして、キャンプ場のゴミ箱にはキマが開けられないような細工もしてありました。おかげでTakも開けられなかったとさ!
往復1,200km、山歩きたった2時間の旅も無事終了しました。時間の割には、初めてのキャンプ場車中泊、クマとのニアミスなど、なかなか楽しい経験もできました。アパラチアトレイルの旅はまだまだ続く。