Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

樽前山~シシャモナイコース

2015-07-26 15:59:10 | 日記

7月最後の週末は、「爽やか登山の会」例会で北海道へ。年間4回企画され、今回は第2回となる。もともとの予定では、昨年登れなかった十勝連峰を目指し、25日は上ホロカメットク、26日には美瑛岳、美瑛富士をめぐる山旅の予定だった。しかし!台風11号、12号の影響で、本州は梅雨明けしたものの、しぶとい前線が東北北部から北海道にかけて活動を始め、なんと週末にかけて北海道一円が雨との予報。本州がほぼ全域で晴天だというのに・・。というわけで、十勝方面はあきらめ、札幌周辺で手ごろな場所を、ということで、Toshi隊長が決定したコースがこの樽前山のシシャモナイコース(支寒内と書く)。25日、9時30分、千歳空港で拾ってもらい、一路、支笏湖からシシャモナイへ。

本日のメンバー。右からToshi隊長、M越さん、Akkiさん(先週のサロマ湖100kマラソンで10時間30分のタイムで完走、すごい!)、やはり予報通りの雨の中、10時30分出発。

ゲートから林道沿いに15分ほど進むと、「苔の洞門」(第一洞門)入口がある。これは、噴火時にできた亀裂を、雨水が浸食し深い谷となったものが、その後の噴火で水流が遮られ涸沢となったもの。この樽前山西面の雨の多い環境下、その壁面が30種類ほどの苔に覆われ、美しい姿となり、この名が付いたそうだ。2013年に大規模な崩落があり、このような状況となっている。入れません。

第二洞門の入口に来ると、のこぎりクワガタの群棲を発見。なぜ、この火山灰の堆積した壁面がお好みなのか?特殊な栄養分でもしみだしているのかもしれない。それはさておき、このクワガタと言うのは、大の大人をも興奮させる、大した奴だ。

第二洞門核心部分。前の写真はレンズが曇って失敗だが、雰囲気がよく出ている。苔に覆われた細い洞門が600メートルほど続く。

第二洞門出口で昼食。と、Toshi隊長のザックから大きな夕張メロンが2玉登場~!ハーフカット(夕張出身の隊長は、これ以下のサイズで食べたことがないそうだ)でいただくと、甘い果肉だけでもう、おなかいっぱい。

涸沢からはずれ、山道を辿る。鬱蒼とした林を抜けると、いわゆる何とか庭園、という名のつきそうな、ひろい空間に出る。天気が良ければ、左に風不死岳、右に樽前山のドームが見えるそうだが、今日は望むべくもない。天候も回復しないため何も見えないであろう山頂部の少し下でリタイア。まだまだ元気な皆さんと、何も見えない山頂部(後)。

今日のメインは、ここから。樽前山西面のこの山域、偏西風の影響をもろに受け、冬の厳しい環境と、夏場の雨の多さは、苔やシダなどの植物にとって良い環境を作っているようだ。先の洞門にも30種類の苔があると言われるように、この一帯が苔類の宝庫だ。写真では全く表現できていないが、薄暗い雨の林の中で、苔やシダのライトグリーンが浮き上がり、とても美しい。これまでの人生で、苔を美しい!などと思ったのは今日が初めてだ。最近「コケジョ」「コケメン」が繁殖しているというのもうなずける。雨の日の森歩きの楽しみが増えた。(もっとも、苔の名前や特徴は全く知らない)

というわけで、今回の北海道山行は、2時30分、ゲート帰着で終了。支笏湖畔の休暇村で日帰り入浴。弱アルカリ性温泉と思われるが、たいそう良い温泉で、かつ、施設もこぎれいで、これなら近くの高級旅館に泊まらなくともここで十分。日曜日も天候回復が期待できず、翌日の行動も早々とあきらめ、ならば飲んで食うのみ、とススキノへ繰り出したのでした。Takの北海道遠征は、昨年も天候に恵まれず、宴会紀行となり、今年も残念な結果となったが、これであきらめる私ではない。又来るぞ、待ってろよ、北海道!

PS:北海道新聞社が出版している「夏山ガイド」第3巻から6巻を買おうと、空港の文教堂に寄ったが、影も形もなし。北海道でしか買えないので、是非品ぞろえしてほしいものですね。尚、Takは、今日、Amazonで注文してしまいました。


塔ノ岳 大倉尾根コース

2015-07-12 18:23:31 | 日記

7月12日、実に一月半ぶりに山登り。6月はゴルフだ、出張だ、音楽系だと、山に向かう機会無く、7月に入っても梅雨まっ盛りで先週は大雨だった。今週は久方ぶりの良い天気で、塔ノ岳に向かう。なまった体を絞り上げるには良い場所だ。いつものように大倉山の家を、5時45分に出発、タイムはあまり期待していなかったが、2時間4分と、少しだけ記録更新(前回は2時間6分)。ちなみに、トレランの練習をしている皆さんは、このコースを1時間半で駆け上がるそうだ。標高差は1,200m、水平距離は片道7kmだ。写真は、山頂から富士山。山頂がうっすらとご覧いただけます。湿った南風は早朝から「HAZY」(サーファーは、もやがかかって、風がなく、従って波もないこの状況を、Hazy!という)。富士山は今月から開山で、静岡、御殿場ルートは今週末にオープンしたため、今日も大変な混雑ではなかろうか?ここからでは知るべくもないが。

コンタクトだとこんな顔になる。自分でもあまり見慣れない写真だ。久しぶりの大汗、この一カ月の酒と脂が全部出たという感じですっきりだ。冬から春にかけての山行では、大汗をかくことはあまりなくて(そもそも汗っかきではない)いよいよ夏、という感じだ。本当は、夏の丹沢は標高も低く、山頂はともかく、ほとんどが樹林帯を歩くため、蒸し暑く、あまり好きではない。しかも、山ビルの巣窟だし。しかし今日は、場所によっては風も入り、鳥の鳴き声が実に爽やかで、久しぶりのことでもあり、思わずニヤリ、とするほど楽しかった。それならば、下りでも記録更新、を狙ったが、富士山ならぬ、丹沢にも、信じられないくらいの登山者がやってきた。山では、登り優先、下りの人は道を譲りましょう、ということで、全くスピード上がらず、結局1時間28分かかった(これまでの記録は1時間19分)。丹沢は首都圏から近くて、多くの登山者が訪れる。今日も、老若男女、ソロ、カップル、団体、合宿と、ありとあらゆるカテゴリーの登山者で賑わった。花立山荘から人数を数えたが、20数人の団体をやり過ごしたところで止めた。おそらく、下りで300人以上とすれ違っていると思われる。新宿から1時間で、1,200mの標高差と、富士山や、湘南海岸から房総半島にいたる太平洋の遠景が楽しめるというのも、ここの良いところかもしれない。我が家から、車で1時間で来れるなんて、自分は少し幸せかも。

尊仏山荘の主(?)ミー君です。今日は、小屋の前で日向ぼっこの最中。表情がなにやらさびしげなのが気になりますね。ということで、今日は9時40分に大倉山の家に帰着、一目散に家に帰り、横浜の中華料理屋でビールを飲んだのでした。風はまだ涼しいが、太陽はもう夏!来週は、台風接近の予報。