Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

Climate change strike!

2019-09-21 11:12:56 | 徒然

9月20日には、23日に開催される国連の気候変動に関する総会に先立ち、世界の若者たちの地球温暖化に反対するデモが世界中で行われました。東京でも学生を中心に2,800人が参加したと報道されています。

シドニー 80,000人

ロンドン 100,000人

ニューヨーク 250,000人

いずれも主催者発表なので、実際はもっと少ないのかも知れませんが、どうした、日本の若者?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Hurricane Dorian

2019-09-05 19:04:43 | Life in USA by Tak

9月に入り、サバンナにもハリケーンシーズンがやってきました。日本でも報道されたハリケーンドリアンは、バハマ諸島を壊滅的状況にした後、速度を落としてフロリダ半島に沿って北上、9月5日にはサバンナ沖を通りノースカロライナに上陸する見通しです。写真のように、サバンナは直撃を免れ、ほとんど被害もなくよかったのですが、バハマ諸島やフロリダ、これから向かうノースカロライナでは相当な被害が出ており、またこれから予想され、被災地の皆さんの無事を祈るばかりです。

今回、このハリケーンがサバンナを含む、ジョージア州沿岸部に接近する予防が出た段階で、8月29日に州知事が非常事態宣言を沿岸部の市町村(カウンティーと言います)に出しました。非常事態宣言というとなんだか物騒な感じですが、実際にハリケーンが接近した場合、交通の遮断を行ったり、被害が出た場合の私有地への立ち入りを認めるなど、連邦法を超えて、現場で機動的に対処するための措置で、悪用されなければ良い考え方だと思います。9月2日には、サバンナを含む沿岸カウンティーに、強制避難命令が出されました。南北に走る95号線より東の住民は、それより西に避難しなければなりません。Takのアパートは、この95号線のちょうど西にあり、避難の必要はありませんでした。このハリケーンは、最大風速140mphとありますが、時速140マイル、日本風に言えば、秒速62mの風が吹くため、危険であることに加え、気圧、風の方向、干満などの要素で海面を大きく押し上げます。実はこれによる洪水の被害が大きく、事前に海岸付近の住民を非難させるというのが趣旨です。今回はカテゴリー3と、大きさからいうと上から3番目ですが、危険なハリケーンであることには変わりありません。予想では、11ft、3mの高潮でした。アメリカの海岸部は、湿地帯であることが多く、その中に住宅地が広がっています。当然、ゼロメートル地帯ですから、ちょっとした高潮でも多くの住民が孤立します。もっと地球温暖化に気を使った方が良いのですがね。この強制避難命令に伴い、驚いたことに、高速道路の両車線同じ方向、という措置が取られました。東の住民が西に避難する混雑を緩和するため、西向きの高速(I16)の上りも下りも西に向ける措置です。中央高速の上り車線も甲府方面に変えてしまうようなものですね。これは、日本でも準備しておいた方が良いのではと思います。例えば、お盆や正月の一定期間は一方通行にするとか・・。問題大有りですが。実際にどう運用されるのかは不明ですが、アメリカでは一般的のようで、平気で反対車線を逆走するようです。

9月3日には、サバンナ市街に夜間外出禁止令が出ました。やることが徹底しています。夜出歩いて、見つかったらどうなるのかは分かりませんが、確かにテレビでは誰も歩く姿は見られませんでした。そして、交通規制や高速道路の一方通行などでGoogleマップにもしっかりサインが出ます。多くの住民は、知人や親戚を尋ねたり、ホテルをとって避難したりしますが、もちろん、それができないお年寄りや、体の不自由な方、経済的にできない家庭には、シェルターが用意され、数日前から市の職員や関係機関の職員が誘導します。アメリカには州兵制度があり、州にもちゃんと軍隊があり、ここも災害に備えて準備万端です。

極め付けは、ペットのシェルターがきっちり用意されていることでしょう。サバンナ市街の南だけでも4箇所のシェルターがあります。こちらでもペットは家族、ペットと言っても犬猫だけではなくて、馬もいますから大変です。今回のハリケーンは、サバンナからは遠く離れて通過してくれて、自宅や会社関係でも被害はなく、良かったです。今週月曜日はレイバーデー(勤労感謝の日)で休日でしたが、火曜から木曜日まで、非常事態宣言、強制避難命令で仕事に出かけることができず、ずっと自宅待機でした。これはTakのアパートのみなさんもまた同じで、周りはなんだか休日のようでした。特に火曜日などは、天気も良くプールも大賑わいと、何故ここにいるのか?というような塩梅でした。ハリケーン慣れ、とは言いませんが、このような事態に対する対応は、自治体、住民も、それはよくなれているのと同時に、システムも良くできており、驚くことばかりです。軍事大国すなわち非常時への対応、とは思いたくありませんが、先を見越した、現実的な対応と準備、弱者への配慮、という点で、日本も学ぶべき点が多いと思います。

 


Mt Hood in Oregon

2019-09-01 14:21:19 | Life in USA by Tak

9月2日月曜日は、アメリカではレイバーデイの祝日、日本でいう勤労感謝の日、と言う事で3連休となります。祝日の少ないアメリカでは、11月末のサンクスギビングの祝日まで、連休はもうありません。ので、かつてお伝えした、西海岸のオレゴン州にある、フッド山に行って来ました!

とは言え、東南部のサバンナから、西海岸は遠い。8月31日土曜日朝一番の飛行機で飛び、最寄りのポートランド空港まで乗り継ぎ時間入れて10時間。羽田から西海岸にたどり着く時間です。ここで車を借りて山麓まで1時間。その間、情報収集、買い出しなどして、たどり着いたのは夕方4時でした。写真は朝5時前のサバンナ空港。まだセキュリティチェックのシャッターも開いていません。連休の空港は、どの国でも混みます。

何故わざわざ、こんな遠くにきたのか?この写真は以前オレゴン州に来て撮影したものですが、その時以来、いつかはこの山に登ってやろうと思っていたものでした。何度かご紹介して来たように、東海岸にはこのような標高が高くてピラミダルな山はありません。そして、1週間前の日曜日、急遽、行こう!と決めたのでした。

やはり、情報収集が不足していたようです。フッド山はこんな山でした。8合目までは砂礫のガレ場が続き、その上は急峻な岩壁となっています。アメリカにはアルパインガイド、や夏山ガイド、や全国カバーの山と渓谷、のような便利な物はありません。基本、ウェブと現地での情報収集が全てです。これを端折ると、今回のような、夏と冬を間違える、事になります。

夏は砂礫と落石、急峻な岩峰に苦しめられますが、遅い冬から春にかけては固く締まった雪が登山者を山頂まで引き寄せてくれる、そうです。来るならば、春、単独ではなく、ガイド付きツアーに参加すべきでした。渡米時は、骨折後と言うこともあり、装備もいい加減でした。冬山装備にピッケルが入っていませんでした!

山頂は諦めましたが、登れる所までは登っておきたいものです。Timberline lodgeスキー場の駐車場で一夜を明かし、明るくなる6時過ぎに登り始めます。オレゴン州は、晴れた日が少ない事で有名ですが、今回は晴天に恵まれました!季節のせいかもしれませんので、日頃の行いのせいにはしません。

駐車場から一番上のリフト終点までひたすら砂礫の道を登ります。駐車場が標高1,700m、リフト終点が2,500m、ちなみにフッド山は標高3,400mです。朝の気温は低く、西風も強く、手が凍えます。

2,500m地点から山頂はこう見えます。まだ標高差1,000m近くあります。

ちなみに、この写真は、さきのTimberlinn routeが山頂の南なのに対して、南東から見たフッド山頂です。まさに登頂はこの方角からは無理ですね。南からのルートが最もやさしく、ポピュラーだそうです。

リフトに沿って上り下りしただけですが、この山の塊を一日中眺めていられたのは大層幸運な事でした。写真はありませんが、夜の星空、息を呑む静寂の日の出、雲のかかる事のなかったフッド山、気持ちよかった〜!