Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

北海道マラソン2024

2024-08-26 16:23:48 | 日記

2024/8/26人生一度はフルマラソン、5時間37分で完走しました。初めての時間制限付きで6時間の制限時間には余裕でゴール。北海道マラソンは真夏の酷暑との戦いと言われており、暑い神奈川の海っペリで耐熱訓練をしたおかげです。もっとも、暑すぎて10kmくらいしか走れず、40kmも走れるのか不安でしたが。暑いと言っても札幌は気温で5度以上低く湿度も低くて爽やか。涼しい風も吹いてくれて20kmまではキロ7分の快調ペース。30km辺りから怪しくなり、足が攣り始めて走れなくなりました。でも、いつもの山歩きのおかげで早歩きは大丈夫。10kmくらいをキロ9分ペースで歩き、最後、北海道大学構内辺りからは再び元気を取り戻して最後の2kmはキロ8分ペースで走れました。こうしてみると、走るのも歩くのもあまり変わらないですね。この北海道マラソン、知人から色々事前に情報をいただいていました。なにしろ競技志向の強い大会で僕のような「なんちゃって」ランナーは少ない、時間制限は厳しく関門通過時間を過ぎると容赦なく回収バスに乗せられる、タイムが遅いと給水もなくなる、などなど。初心者にはハードルの高い大会のようです。近年、ご当地マラソンが花盛り、ホスピタリティーを前面に押し出す大会も増えています。こんな世相を反映してか、はたまた世の声が大会委員会を動かしたのか、指摘のポイントは相当改善されたのではないかと感じました。エイドでの給水、給食も最後まで尽きることなくありましたし、回収バスのガイドさん(?)も声援を送ってくれました。もっとも心配していたガチランナーだらけ、ということもなく、僕のタイムで全体の真ん中後半(10700/17800、リタイア含む。ちなみに完走率が85%だったそうで、後ろにはまだ4,000人以上いたらしい。)で最後まで安心して走る(歩く?)ことができました。とりあえず、めでたく目標達成!走っている最中は、2度とマラソンはやらない、と思っていましたが、終わってみれば、また来年も出ようか、などと思っている私でした。

最後に、今回のマラソンでは、最初から最後まで、北海道鈍亀ランナーズのみなさんに大変お世話になりました。途中での応援、補給からマッサージ、そして締めのご苦労さん会と、完走できた大きな要因でありました。改めてお礼申し上げます。


アバターを作る

2024-08-23 09:04:20 | AI

サイバー大学の卒業研究も提出し、これが合格すれば卒業できます。ちなみに研究テーマは「機械学習モデルによる、日経平均株価の予測」でした。機械学習を実際に動かして、何かを予測させるのが目的だったので、正確性はあまり拘りませんでした。でも面白いことに、データをいくつか選んで、あるモデルを使って予測させたら正解率74%という結果を出したものもありました。これは、いくつかのデータを元に、明日の日経平均株価が上がるか下がるかを予測するものです。74%の確率で当たるなら、ルーレットの赤黒より高確率ですよね!

今度は何する?自分のアバター欲しくないですか?どういうことかというと、これまでの自分自身の記録を、ChatGPTのような大規模言語モデルと言われるものに学習させ、自分自身の記憶、個性を含むモデル、つまりアバターを作ろうというものです。

記憶の衰えや、判断ミス、考えることができない、など、加齢に伴い起こる問題は、皆共通かと思います。きっとそのうち、これらの機能をサポートする、個人用人工知能が登場することでしょう。これができれば、現世でのサポートのみならず、永遠にその人の記憶と個性を残すことができるということになります。それが欲しいかどうかは、その人次第ですが。近い将来には脳から記憶や思考パターンを日常的に記録できるようになると思いますが、当面は過去の記録や記憶を元に自身のデータを作って蓄積することが必要です。まずは、この作業から始めることになります。このブログももうすぐ12年、350記事でおそらく350,000語程度のデータはすでにあります。このデータ規模は、学習する上では、小規模と言われていて、最低でも1,000,000文字程度は必要です。毎日日記をつけていると有利ですね。機械学習させるということは、自分の個人データの保護をどうするか、が極めて大事です。大きなデータを学習させるには個人のPCでは限界がありますので、AWSのような、いわゆるクラウドサービスを使う必要があります。これらのサービスを使うにあたって、様々な個人情報保護の提案がなされていますが、本当にそれで良いのか、わかりません。これも、これから試行錯誤しながらベストな方法を見つけていきたいと思います。AIを含む情報通信技術の脅威的な進化は、いろいろなことを技術的に可能にしてくれそうです。新しいビジネスもどんどんできそうで、興味は尽きません。

 


光岳 南アルプス深南部

2024-08-09 11:51:00 | 日記
光岳、てかりだけ、と読みます。南アルプスの最南端に位置する地味な山です。以下、日本百名山風に。
 
光岳を南アルプスのイメージで見てはならない。アルプスといえば、切り立った岩壁、大きな山塊、森林限界を超えた岩陵というイメージだろう。しかし、ここではその一切を期待できないのである。
この山へのルートは大きく二つ。一つは南アルプスの南の玄関でもある畑薙ダム側から入山し、茶臼岳から易老岳を経て至る縦走ルート。もう一つはアルプスの西、中央アルプス側の遠山郷から遠山川を遡るコースで、今回は光岳を唯一の目標としたため、このコースを取った。
車は標高700mほどの芝沢ゲートまで、そこから5kmほどの林道を歩き、易老沢の登山口に辿り着く。そこから標高2,400mの易老岳まで、展望のない標高差1,700mの急登を一気に登らされる。ようやく辿り着いた易老岳の山頂は、樹木に覆われ展望はない。




多くの登山者はここでこの光岳への登山を後悔し、2度と来ないことを誓うのだった。
気を取り直し、光岳を目指すが、相変わらず展望のない森を進むだけ。萎えた気持ちには、三吉平からの登り返しはただ辛いのみ。唯一の楽しみであった、静高平の湧き水も夏場は枯れていて、残念の追い討ちである。




しかし、この水場を超えて平坦部に入ると、そこには緑の這松と岳樺が入り混じった見事な日本庭園が出現する。




それは、人間が一切手をかけぬ、自然が作り出した芸術である。登山者はここで初めて、この登山はいわゆる日本アルプスのそれとは違うのだということに気付かされるのであった。




美しい日本庭園の眺めに心を癒されつつ、木道を進むと、やがて左にイザルガ岳への分岐が現れる。




この光岳周辺が日本最南端の這松帯を抜けると、今日初めて、開けたイザルガ岳山頂に到達する。ここは晴れていれば、東に富士山、北に聖岳を筆頭とする赤石山塊、西にはこれから目指す光岳、南には南アルプス深南部の深い山並みが広がる、展望台だ。




だから、どんなに疲れていようが、日帰りの時間に追われる登山だろうが、この山頂を踏まねば、一生後悔することになる。







一気に気分が盛り上がったら、いよいよ光岳山頂を目指す。ここはもとより展望のないことは知られているため、展望はイザルガ岳でのものを脳裏に焼き付けて進む。今日泊まる光小屋で一息入れたら荷物をデポして山頂へ。







三角点を踏んだら、いよいよここの名物光石を見物に行く。




この光石は巨大な石灰岩で、かつて麓の集落から光り輝いて見えたため、山名とともに名付けられたらしい。




小屋に戻り、今度は水汲みだ。先ほどの
静高平の水場が枯れているため、小屋から5分急斜面を降りた所の湧水まで行かねばならない。




多くの登山者、自分も含め、はこれまでの行程で疲れ果てているので、小屋で水を買うことを希望するが、スタッフの強い勧めで水筒を持って渋々降る。そして、冷たく、美味い、これぞ南アルプスの天然水を飲み、顔でも洗えば、今日の疲れも一気に吹き飛び、光岳を好きになってしまうのだった。




光小屋は、30名ほど宿泊できるこじんまりとした宿だ。宿泊者の多くは今日の道中ですでに顔見知りということもあり、またスタッフの温かい心配りもあって、夕方から食事にかけて大いに盛り上がるのだった。
翌朝、弁当を持って、イザルガ岳に再度登って日の出を見てから下山する。




帰りも急坂を延々と降る。筋肉泣かせの下山だが、山上で味わった楽しい思い出と、いわゆる日本アルプスとは一味違った楽しみを思い出しながらなんとかこなす。

今回のルートでは、長野県飯田市上村から下栗地区を通って芝沢ゲートに向かいます。途中の下栗地区というのは、天竜川に合わせる遠山川に深く刻まれた谷の上、1,000mほどの標高にしがみつくようにある集落です。天空の絶景、と評判で、南アルプスや中央アルプスの絶景を眺める素晴らしい場所ですが、急斜面からはるか下を眺めると怖いくらいの場所です。鉄道はおろかバス便すらありません。道も対面通行は不可能で、崖崩れによる閉鎖も頻繁に起こります。このような厳しい環境でも、お茶栽培や野菜作りで生計をたてて暮らす方々がいます。




この下栗地区も含め、さらに奥、聖岳登山口でもあり、今回の登山口よりさらに奥の便ケ島にもかつて集落があったそうです。この辺一帯は、鎌倉期より、遠山氏の支配下にあったそうですが、あの時代に、このような場所にまで人が入り込んで生活していたというのは驚きでした。
そして、そこからさらに進むと中部電力の北又渡発電所があります。南アルプスの特徴でもありますが、急斜面であることゆえの山の崩壊が進み、発電用のダムのみならず、防災用ダムが多く建設されています。昨今多発している集中豪雨により、崖崩れが多発、山の防災インフラが危機に瀕しています。今回も多くの通行止めと、たくさんの作業員の方が入っていました。




これから先、例えば、50年後に、これらの、道を含めたインフラはどうなっているのでしょうか?下栗地区のような集落は存続しているでしょうか?発電用ダムの維持費は高く、再エネのコストが下がったら非効率な水力発電は廃止されるのではないでしょうか?そうなれば、登山口までの道路の維持は不可能になるのではないかと、思わず心配になってしまいました。その時はヘリコプターやドローンで登山口まで運んでもらって登山する、なんて事になるのかもしれませんね。麓から数日かけて山頂を目指すという、旧来の登山スタイルに戻ることは、ないでしょうね。
大汗かいた今回の登山、温泉で汗を流すため、天竜峡まで移動、天龍峡温泉交流館という所のお世話になりました。露天風呂から見た景色は、深い緑の森の上に白い雲と真っ青な空。切り抜いて絵葉書にしたいような、夏の光景でした。




今回は、南アルプスの西側から入山したので、帰路は西に中央アルプス、東に南アルプス西面、正面に美ヶ原を眺めながら北上、塩尻からは南東に方向を変えて、左に八ヶ岳、右に南アルプス東面、正面に富士山、さらに金峰山、甲武信岳を眺めながら走ります。なんとも贅沢な山旅でした。





白峰三山 南アルプス

2024-08-01 16:39:00 | 日記
今週は白峰三山(しらねさんざん)縦走です。南アルプスの主峰、北岳(3,193m)ー間ノ岳(3,190m)ー農鳥岳(3,026m)の三座です。北岳と間ノ岳は言わずと知れた日本百名山で、富士山に次ぐ第二位、第三位の標高。
今回は広河原から、この順番で南下して奈良田登山口に降りるコース。

前日に芦安の駐車場で車中泊し、翌朝5:15の始発バスで南アルプス北部の拠点、広河原に移動して登山開始。







最初の北岳、残念ながら山頂はガスに巻かれ、何も見えず。


マジ、洒落になりません。





ですが、翌朝は晴れて日の出も美しい😍

5:00、北岳山荘を出発して、間ノ岳へ向かいます。ここからの間ノ岳から農鳥岳へと続く尾根歩きは、この縦走最大の魅力です。

振り返ると北岳が、カッコいい!

今日最初のピーク、中白根山(3,055m)

鞍部には昨夜の北岳山荘の赤い屋根。大勢の登山者が登ってきます。ほとんどの方は北岳と間ノ岳をセットで登ります(北岳山荘から往復で3時間ほど)。Takは9年前に北岳に登って、御嶽山の噴煙を見ました。あの時、何で間ノ岳に登らなかったのか?何も考えていなかったんですねー!

そして間ノ岳の勇姿が迫ってきました。

北に目を向ければ、左に仙丈ヶ岳、遠くに甲斐駒ヶ岳、そして北岳。南アルプス北部の名峰が並ぶ。すごい😍

北岳の右には鳳凰三山。薬師岳のオベリスクがくっきり見えます。北岳の右に伸びる池山吊尾根と鳳凰三山の間に広河原は位置します。

6時過ぎには間ノ岳山頂到着。オリンピックのXゲーム種目の解説っぽくいうと、スゲー、ヤベー、です。


北に仙丈、甲斐駒、北岳が。


南には、左から、これから向かう農鳥岳、荒川岳赤石岳、聖岳、塩見岳、そして最南部の光岳まで。


画質は悪いがアップではこうだ!南アルプスを北から南につないで歩くのは夢!


ちなみに、中央の塩見岳の手前の尾根は仙丈ヶ岳から続く仙塩尾根。TJAR(今年も開催)のレースはここを通って聖岳まで駆け抜ける。



富士山が少し小さく見えます。

ヤベー、富士山と農鳥岳!

農鳥岳の登り返しに入り、振り返れば間ノ岳!手前鞍部の赤い屋根は農鳥小屋。厳しい環境にある小屋です。頑張って経営して欲しいですね!(どうも大変らしい)

8:30第三のピーク、西農鳥岳(3,051m)到着。この時間帯から特に東側にガスが発生、次第に視界が悪くなってしまいました。

南アルプスの静岡県側は、十山という会社の所有。昔の大倉財閥〜東海製紙の流れですかね。

最後、農鳥岳へのトラバース。お願い、天気よ持ってくれ!昨夜の山小屋お姉さんのお天気解説では、午前の遅い時間から気圧の谷に沿って南から湿った空気が流れ込む!

9:00農鳥岳到着。残念ながら東の鳳凰方面は真っ白で見えなくなりました。

三山のピークを踏んだし、天気も悪くなったので、あとは2,000m降って帰るのみ。

ガスの大門沢をひたすら降ります。今回は山小屋泊2日コースでした。それでも結構キツかった。でもこのコースを1日で歩く強者もいれば、さらに登りが500mほど多い逆コースを駆け抜けるという変な(!)人もいるらしい。

南アルプスの山は登山口から急登が続く山が多い。今回のコースも初日わずか6kmで1,800m標高をあげる(平均斜度30°!?)。以前は沢沿いに徐々に標高をあげる大樺沢コースがあったが現在閉鎖。下も果てしなく急な坂が続く。これを好んで登ってくる人たちと多くすれ違ったが、僕にはそんな趣味はありません。

南アルプスはアプローチが難しいというか、面倒くさいです。




北部であれば、千丈、甲斐駒の北沢峠、北岳、間ノ岳の広河原、鳳凰の夜叉神峠、南部であれば多くは椹島など、車の乗り入れできない登山口がほとんど。今回は、芦安ー広河原ー奈良田ー広河原ー芦安という非効率なコースでした。バスに3回も乗って¥5,100お支払い。これは悪天候の場合、間ノ岳ピストンにする場合に備えたものですが、考えものです。でも、バスを運行する山梨交通さんには、感謝!おかげで南アルプスに楽して入山できます。

駐車場は公営で多くは無料。バス停もあり便利ですが、ピーク時には満車リスクがあります。写真は車を止めた芦安第二駐車場。目の前に駐車場と温泉♨️、食堂があって、前車中泊であれば、風呂入って、ビール飲んで英気を養えます。(ただし営業時間は不定期なので要確認)

南アルプスは百名山が並んでいるため、有人の山小屋も多い。今回のコースには、白峰御池小屋、北岳肩の小屋、北岳山荘、農鳥小屋、大門沢小屋があって、宿泊、水も食事も全てOK。おかげで荷物は日帰りとあまり変わりませんでした。30lのザックがスカスカ。

この季節は景色が見えなくても、高山植物を眺めていると飽きません。

そろそろ名前覚えないとね。

急な崖にスンバラしいお花畑があったりします。これは北岳山頂から山荘に向かう途中です。

北岳山荘のパーテーション。これは、優れものです。完全個室状態。いや、カプセルホテルか?

2日目の朝、頭が痛く、どう考えてもこれが高山病、でした。水分不足と寝不足が原因か。歩き始めてしばらくお姉さんたちと喋りながら歩いていたら、すぐに治りましたが。さらに最後の下りでは足にきて、2回転倒。擦り傷で済んだが、一歩間違うとココヘリのお世話になったかも。その後、同じ小屋泊まりのかたとおしゃべりしながら歩いていたら元気回復。
単独行は気楽で好きに行動できて楽。でも誰かとしゃべくりながら歩くのもいいもんですね!