1月28日朝、上越新幹線で上毛高原に向かう。今回は、谷川岳東側にある白毛門(1,720m)に登るのだが、山中に雪洞を設営して泊まる、という企画だ。何方かと言えば、雪洞宴会がメインとも言えるのだが、Takは勿論初めてだか、夜の寒さを考えるとあまり気の乗らない企画とも言えた。しかし、この白毛門、過去2回山頂を目指したが、いずれも途中撤退を余儀なくされた因縁の山でもある。今回は山中泊でもあり天気にも恵まれるチャンスも高く、参加を決めた。写真は28日夕方、雪洞設営地点からの谷川岳夕景。
10時30分、土合MAXさん横から入山。今回は、おなじみCOBBさんと若者2名の合計4人。若者は23歳、実に年齢差は34歳!お酒も食材もみんな運んでもらえて助かります!
白毛門は取り付きから急登の連続だ。Takは軽装備だが、泊の用意にアイゼン、ピッケル、カンジキ、ストックと担ぐのは大変だ。標高差700mの松の木の頭を目指す。
今日は東側の視界が良い。谷川岳山頂はガスが
かかっているが、東側の白毛門は山頂が青空に映える。
上州武尊山。
2時、雪洞設営地点の標高1,400m、松の木の頭に到着。早速雪洞掘り開始。尾根の横、雪の溜まった場所を探すのだが、適当な場所はそうあるわけではない。特に、雪崩れが怖い。今回は尾根の東側、雪庇になりにくい良い場所を見つけた。
四人寝るための雪洞を掘るのは骨が折れる。若者二人のパワーに感謝。3時間ほどでこんな立派な雪洞が完成!広さ5畳、高さ170センチの雪洞ホテル。
早速焼酎で乾杯。ビールは残念ながらなし。
晩飯は豚と鶏のパイタンスープ鍋。あげと木綿豆腐だってある。締めは雑炊でお腹いっぱい、胸いっぱい。男というものは、なぜか狭いアナグラが好きだ。秘密基地、なんて作り密かな喜びに浸ったむきも多いと思う。そんな非日常の、標高1,400mのあまり人の入らないこんな非常識な場所で鍋をつつく、やった人だけが味わえる喜びだ。
寒い夜が明けると今日も天気は良い。西の谷川岳も朝日を浴びて白く輝く。29日は太平洋側を高気圧がおおい、何方かと言えば西側の天気が良い。谷川岳山頂は晴れているが、白毛門は山頂は見えるが上空は雲がかかっている。
7時30分、宿営地を出発、山頂を目指す。風もなく、穏やかな天候で9時前には山頂到着。
3回の挑戦でやっと成功!残念ながらこの時間帯は山頂付近はガスに覆われ視界はきかなくて残念。でも、過去、吹雪と大きなクレバスに阻まれ断念した事を思えば、そんな事は気にしません!9時には下山開始、天候も回復、素晴らしい谷川岳を眺めながら2時間ほどで土合に到着。実に素晴らしい2日間だった。これまで雪洞体験が無かったことが悔やまれる。みなさん、是非、クマさんの冬眠体験を味わってください。雪洞作りも楽しい、中での宴会も楽しい、言うことなし!