自己と他者 

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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は何を望んでいるか?

2006-07-17 22:43:30 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

①政治体制維持

②そのための外国からの援助(現物・現金)や輸出から得られる外貨(典型的なクローニーキャピタリズム(縁故資本主義))

③上記の2つを担保するための軍事力  

現在、②により相当きつい経済状況(政治・軍関係者でさえ贅沢が将来的に難しくなるほど)なのだろう。六カ国協議で核放棄(製造停止・廃棄)を拒否していることからくる日本やアメリカの経済・金融制裁。

さらに日本人拉致の真相究明に非協力的なことからくる日本の緩やかな経済制裁⇒ミサイル発射により今後はより厳しく強い制裁になる。

②の上記二つ(日本・アメリカによる経済的締め上げ)からくる理由により、①が難しくなりつつあり、③を使って、②をやめさせるために日本を意識してミサイル発射に至ったということなのだろう。つまりミサイル発射の目的は経済制裁の解除、解除しないとひどい目にあわせるだけの軍事力は持っているという態度表明なのだろう。

「平和のための和平」を実現するための議論という手段が通用しない相手をまえに軍事力以外でどういった手段をとれば、長期的関係を構築するためのコミュニケーションが取れるようになるのだろうか?

国連決議という手段を採用したことで、制裁条項はなくなったが、北朝鮮がさらに厳しい状況になったことは確か。しかし、それがどのようにして拉致の真相究明と核放棄につながるのか、正直よく分からない。国連を通したことでさらに問題が複雑化したようにも思える。