自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

森博嗣『四季 冬』

2007-05-26 09:24:02 | 小説

(講談社文庫)

p245

「自分の人生を他人に干渉してもらいたい、それが、愛されたい、という言葉の意味ではありませんか?犀川先生。自分の意志で生まれてくる生命はありません。他人の干渉によって死ぬというのは、自分の意志ではなく生まれたものの、本能的な欲求ではないでしょうか?」

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「愛の反対は無関心」そういうことを言っていた人が確かにいた。愛するとは、言い換えると干渉するということだったのか。愛というあいまいな言葉を干渉といい替えるとある種の重みが加わったような気がします。