自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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『殯りの森』と世界報道写真展

2007-07-07 21:23:12 | 映画

●『殯りの森』 シネマ・アンジェリカにて

◆この映画を観た世の大概の男性は感じると思うが、重木にジェラシーを感じた。

で、一緒に観にいった女の子に「真千子」羨ましい??ってきいたら、「いやっ」だって。

そりゃそうだろうな。

◆お金をかけず、自然に賭けた。これは、監督の美的感覚、力量。純粋に「スゲッー」と思う。

◆人に介入していくってこういうことだったのか。

この映画は認知障害の人たちと介護する人のコミュニケーションが内容の一つといっていいと思うが、介護する側の人が、始めはされる側の「重木」の黄色のリュックを触っただけで、「何してんねん」と突き飛ばされるシーンがある。で、その後、介護する側の人の背中には黄色のそのリュックが背負われている。まさに介入の結果、受容されたのだと思う。

◆生きているという意味には2つある

1つ、食べる、寝る、大・小便をする。

2つ目は、ぬくもり、喜怒哀楽、情熱、達成感といった「実感」である。

自然に賭けただけに映像がとても美しい。観て良かった、凄くよかった。

ちなみにアンジェリカの一つ違う通りに「藩」(確か)という本格的なコーヒーをいただける喫茶店があったのですが、ものすごく美味しかった。

●世界報道写真展

 映画の後、もう何回目かわからないが、恵比寿の写真美術館で観る。世界では、いまだ紛争、あるいは戦争が絶えない場所が多く存在する。一次情報ではない。が、今回のような写真を観ると、多くの人が死んでいる「事実」から眼を背けたら終わりだ、と思う。自分に出来ることを模索したい。