自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

伊坂幸太郎『グラスホッパー』

2007-07-12 22:43:49 | 小説

(角川文庫)より

「今まで世界中で起きた戦争の大半は、みんなが高をくくっているうちに起きたんだと思うよ」~

「世の中の不幸の大半は、誰かが高をくくっていたことが原因なんだってば」。

確かに。

「俺はよ」「自殺するヤツが大嫌いなんだ。人間だけだぜ、逃げるように死ぬのは。えらそうじゃねえか。どんなに酷い環境におかれたって、動物は自分から死のうとはしねえよ。自分たちが生き残るために他の動物がどれだけ犠牲になったかしっているからだ」

確かに。

「世の中に酷くないことなんてないでしょ?生まれたときから、死ぬのが決まっているというのがすでに酷いんだから」

う~ん、う~ん確かに。でも死ぬのが決まっているから人生楽しく過ごせる面はあるよね。死があるから生きている実感が湧くもんね。