43年イタリア映画のリメイク。95年アメリカ。監督はアルフォンソ・アラウ(メキシコ)。
出演者:キアヌリーブス、ヒロインは、アイタナ・サンチェス・ギヨン。
恋人が待っていると思い、気を急いて戦争から帰還し、やっと恋人との生活が始まると思ったが、毎日書いた手紙も読んではいなかった。しかし、彼女を思っていることは変わらない。が・・・仕事で、チョコのセールスに行く途中に、美人の修士学生=この映画のヒロインと出会う。彼女は、男の子をお腹に宿すも、男に捨てられていた。運命の出会い。
彼女の家柄は、伝統と格式を重んじ、父親は特に厳しい。彼女は、夫なしで、妊娠した体で一人で帰ったら殺されると話す。ポール(キアヌリーブス)は、一日だけ彼女の夫して、彼女と広大な葡萄農園(ここが美しい場所で「雲」と呼ばれている)の中に立つ家に向う。
新たに出会ったヒロインと主人公ポールの複雑な思い(妻がいる状況なので)。
彼の優しさにひかれるヒロイン。彼女の強さと素直さに惹かれる主人公ポール。彼らの関係を疑う父と、うすうす気づきながらもヒロインと主人公を後押しする父以外のヒロインの家族。
父も実は愛しているのだが、素直に娘への愛を表現できないでいる。それを仕事に精を出し、葡萄畑を守ることで、間接的に家族を大切にしていることを暗示している。不器用だが、人間らしいといえば、人間らしい。
葡萄畑とともに彼らの互いの思いも成長していく。
雲の中で散歩(goo 映画)