自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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蛍火の杜へ

2012-05-30 00:04:59 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

夏目友人帳の緑川ゆき先生の作品。

10秒間?ほどの触れ合い。死より悲しいのではないか。小さい頃から惚れ込んで、同じ年ごろに近づいたと思ったら、消えてしまう。

しかも、ギンは笑ってた。男でも惚れる。消えかけながら「やっと、お前に触れられる、来いっ」。

森にすむ山神に術をかけられたことにより、人間に触れられると消滅するギン。

森で迷って、泣き出していた幼い女の子、蛍は人間ではないギンと出会う。ギンと人間の蛍は時間の進むスピードが異なる。蛍は、毎年夏にギンと森で遊んだり話したりするようになり、やがて互いに惹かれあう関係に。年齢を重ねるにつれ、触れられないということがどういうことか気づいていく蛍と、この人間の娘になら触れられても本望と思うようになるギン。ほんの刹那の瞬間だけギンのぬくもりを感じるために胸に飛び込む蛍。人間の切ない恋愛の情が45分ほどの作品に凝縮されています。