悪の教典を昨日読み終えた。
1年ほど前から読みたくて文庫になるのをまったり、図書館で借りようかと思っていたけど、BOOK OFFで半額ほどで買って、1週間ちょっとで上下巻共に読み終えた。
アマゾンの評を見ると、けっこう厳しいが、人気はあるようだ。
おどろおどろしい話だ。
かなり期待していたけど、読み始めてすぐ、設定が学校、教師、生徒というのでけっこうがっかり。
それでも、それなりに展開は面白かったので、楽しめたかな。
下のブログにあるように、主人公には悲しみも喜びも共感という感情がないという設定は非常にオモシロイと思った。
過去に起きた猟奇的な事件もこういう視点で見るとひもとけるのかななんて思った。
面白いけど物足りないよ貴志さん!「悪の教典」 - 活字中毒オンナの読書感想文 - Yahoo!ブログ
さらにこの犯人には「感情」というものが著しく欠如しているので
(正確には他人に同調する気持ちがない)
殺人という行為自体にはなんら躊躇や葛藤というものはありません。
場所設定を学校でなくして、上のテーマで書いたら、もっと「えぐく」面白くなったように私は感じた。
私は、どうも教師というものに現実感をいだけないのである。
なんか価値観が、金を稼いでいるビジネスをしている人達と違う特殊な世界にいる人達と思ってしまうのである。
良いとも悪いとも言えないけど、私とは違う価値観を持っているから、それこそ共感できない部分が多い。
悪い言い方をすると、なにかネジ曲がった論理に感じてしまう論理展開をする方が多いように思ってしまうのである。
その点で、少し期待値を下回ったんだろう。
でも、楽しめました。貴志祐介、もう数作品読んでみるかな。
こういう内容の本が人気があるんですね。
そういう世の中なのかな?
モリタート=マックザナイフというエピソードと言うかキーワードになっているのが、まあ、面白いかな。
マックザナイフという曲は、有名で、歌詞もチラッとは違和感を感じながら気になっていたけど、意外な歌詞なんですね。
そんなことがわかったのも、収穫かも。
マックザナイフの歌詞をよく読んでみようかな?
Mack The Knife|ジャズ&洋楽訳詞 “Groovy Groovy ~and all that jazz~”
Oh, the shark has pretty teeth, dear
And he shows them, pearly white
Just a jack-knife has MacHeath dear
And he keeps it out of sight
※「Mack The Knife」の英語歌詞はこちら
鮫はすごい歯を持っているだろ
ちらり見せるその歯は、真珠のように白く光ってさ
マックヒースもまさに同じような
鋭い刃のジャックナイフを隠し持っているんだよ
エラの動画。さっきitunesでエラインベルリン、購入してしまいました。
Ella Fitzgerald - Mack The Knife (lyrics)
いろいろ、皆さん感想を書いていますね。以下にいくつか紹介。
面白いけど物足りないよ貴志さん!「悪の教典」 - 活字中毒オンナの読書感想文 - Yahoo!ブログ
さらにこの犯人には「感情」というものが著しく欠如しているので
(正確には他人に同調する気持ちがない)
殺人という行為自体にはなんら躊躇や葛藤というものはありません。
悪の教典(ネタバレあり) - ぼっちブログ
悪の教典 上, 貴志 祐介 の感想 - ブクログ
「悪の教典」を読んで貴志祐介に対する見方がガラッと変わった。 : オーシャンブリッジ高山のブログ
ホラーだったら遠慮しようかなあ、と思ったのですが、このミスのレビューを読むと、ホラーではなさそう。そして、このミスだけではなく、週刊文春のランキングでも1位。ということで、買って読んでみました。
これはおもしろかった!
ちなみにこんなサイトもあります。
文藝春秋 | 貴志祐介 『悪の教典』特設サイト