まず、冷蔵庫。この本は「午前0時の森」というTVである古本屋さんがおすすめと言って、紹介していた。それを若林が見て、下の写真にあるように、「そう昔、カルビスは紙の包み紙がついていた」という話をしていて、水卜ちゃんも「そうだった」とかいう話を聞いて面白そうだと思って図書館で検索して、見つけて借りた。他にも懐かしい冷蔵庫の中の写真が見れるのでは?と思って期待して借りたけど、他には何も発見できなかったので、期待外れということです。まあ、各家庭の冷蔵庫の中身を撮影しているというのは、記録として興味深いかもしれない。人それぞれ、冷蔵庫の中身については何かを発見する期待を持っているのではないかな。
さて、もう一つの探花は、なんで借りたかはよくわからないけど、検索しても予約が100くらい入っていて、人気の本だな、ということが大きかったのかな。実は、この本は一度予約をキャンセルしている。その理由は、このところ毎月1週間〜2週間ほど東京に行く用事ができ、タイミングがうまく合わないと、本を借りるときと返す時に浜松にいるように予定を組まないとか浜松の図書館に返却できなくなってしまう。そんなわけで、一度予約の順番が来たけど、キャンセルして、また100人待ちくらいになってしまった結果やっと借りれたというわけだ。100人と言っても浜松では蔵書は10作くらいあるようで、それなりに早く借りることができる。
Ultraume Amazon Customer 5つ星のうち5.0 竜崎が英語にも堪能だという、彼の新しい能力を見せてくれた。 2023年2月25日に日本でレビュー済み Amazonで購入 すかっとした小説を読みたくて、kindleでこの本を見つけて読んだ。久しぶりに竜崎伸也のきびきびした行動を、削ぎ落とした文章で読んで、目論見通りすかっとした。隠蔽捜査シリーズは、第一作からずっと読んでいたが、この九編目は読んでいなかった。もう九篇にもなったのか、と言う感じだ。 今回は、竜崎と同期で、成績一番で入省した男との絡みだが、それはともかくとして、横須賀で起きた事件なので米軍との共同捜査となり、竜崎が英語にも堪能であることを知った、というか、今野敏さんが設定してくれたことが新鮮だった。東大出はやっぱり違う、いや、竜崎は一味違う警察官僚だ、と改めて思ったものだ。
きっかけは、下のやはり朝日新聞の書評だろう。組織の不合理という記述あたりに興味を持ったのかもしれない。
感想は、内容は面白く、数日で読んでしまった。展開が早くて、次どうなるのか?、どうなるのか?という興味で一気に読んでしまう。アマゾンの評価も高いようだし、人気が高いから図書館の蔵書もいっぱいあるのだろう。この作者の本は、他に何冊か読んでみたいと思った。
このシリーズ最大の特徴は、組織という難物の描き方にある。近年、組織の弊害が叫ばれ、組織にとらわれない自由な働き方が称揚されるようになっている。 合理主義の塊である竜崎もまた、警察の硬直した規則や慣習と闘っている。例えば「気を付け」をして彼を出迎える部下たちに「立たなくていい」と毎度注意する。増える一方の書類作成への苛立(いらだ)ちなど、組織に属する読者なら、思わず拍手を送りたくなる。組織の不合理の描写は容赦ない。