温故知新~温新知故?

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名人 川端康成著 読了 〜川端康成の囲碁観戦記、変わっているけど、楽しく読んだ〜

2023-02-08 20:25:16 | 
川端康成の「名人」を数日前に読み終えました。この本は、いつもとは違って朝日の読書欄で知ったのではない。TVかなんかで、下のように藤井聡太王将が羽生善治九段と対局しているニュースで誰かが川端康成の「名人」という小説みたいとか何とか言っているの聞いて、興味を持って図書館で検索したらあったので早速予約したら、すぐ借りられた。
将棋の藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖、20)に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦七番勝負の第4局開幕をあすに控えた2月8日、両者が東京都立川市の「SORANO HOTEL」で対局場検分を行った。
川端康成は。「雪国」や「伊豆の踊り子」などで文章が上手いことを知っていたのだが、囲碁の対局をどのように描いているのか興味があった。
読んでみると、想像とは全然違って、下の産経ニュースにあるように、新聞連載された本因坊の引退碁の観戦記である。だから棋譜なんかも紹介してある。
私は父親が碁が好きだったので、子供の頃から、碁盤や碁石にはなじみがあり、囲碁戦のTVの「うちました。白XXX」みたいなナレーションは、散々聞かされていた。でも碁は全然わからない、でも、さすが川端康成ですね、部屋や景色などの情景描写は美しい。また、本因坊、この対局の後しばらくして亡くなってします。その対局する2人の描写も面白い。一風変わった作品だけど、面白かったです。

無言の棋士と豊穣な観戦記 川端康成著「名人」 2021/8/28 08:00 花房 壮 ライフ 本 反応 作家がつづる将棋や囲碁のタイトル戦観戦記は、物言わぬ棋士の表情から予想外の意味や言葉を読み取り、文学作品の源泉になることもある。日本初のノーベル文学賞作家、川端康成(1899~1972年)の囲碁観戦記に基づく『名人』はその代表格だろう。 川端といえば、『雪国』や『伊豆の踊子』などの高名な作品で親しまれるが、『名人』もロングセラーの一角を占める。手元にある昭和37年発行の新潮文庫版は平成30年10月時点で44刷に及ぶ。

作品の下敷きとなったのは、川端が昭和13年に新聞連載した本因坊秀哉(しゅうさい)名人の引退碁の観戦記。約1年後の15年1月に名人は亡くなるが、川端は将棋もする名人の死の直前に指し、死顔を写真に収めている。それから10年以上の歳月を経て「名人」を完成させた川端にとって同作品は「氏の胸のうちに何時(いつ)までも安らごうとしない名人の魂を鎮めるための鎮魂歌」(文芸評論家の山本健吉)だったようだ。

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