中島みゆきさんの昔のヒット曲に 「誘惑」という歌がある。
僕は この歌のレコードはもっていない。
けれど、この曲がヒットした1980年代は ヒット曲は ラジオや レコード店 などでよく流れていたから メロディラインは 覚えている。
歌詞を見ると リフレインと言うのだろうか 次の言葉が 歌全体で3回繰り返される。
♪あなた 鍵を置いて
わたし 髪を解いて
さびしかった さびしかった
夢の続きを 始めましょう♪
あなたが 鍵で 私が 髪か
鍵と 髪で うまく 韻を踏んでいるなと思った。
韻を踏む表現の美しさに気を取られて 気づかなかったけれど あなたが鍵を置いて 私が髪を解く シチュエーションって 例えば 彼の部屋に遊びに行ったときだろうか。
たぶん 鍵を置き 髪を解く というシチュエーションは 男性よりも 女性の方が 速く 連想できるのではないかと 思った。
僕自身 頭が 坊主なので 髪を解く という 状況が わからなかったので 状況を連想するのに 時間が かかってしまったから、きっと それ(連想)は 女性の方が早いだろうな と思った。
まあ 女性が書いた詞だし。
みゆきさん 藤女子大学 国文科と ネットのプロフィールに出ているし 卒業論文は 谷川俊太郎さんの 研究だったと どこかで読んだ記憶がある。
やっぱり すごいな と思う。
♪あなた 鍵を置いて わたし 髪を解いて さびしかった さびしかった 夢の続きを始めましょう♪
ちょっと それなりに 古典とかも読んでないと 書けない詞であるように思う。
まあ 今の 日本語からは こういう 言葉は 失われつつあるように感じる。
ただ、みゆきさんの詞に表現されている感覚 それは 失ってはいけない 感覚であるように 僕は思う。
そこで あらわされている感覚は きっと 奥ゆかしさ という 感覚なのではないかと僕は 思う。
本当に 最近は 奥ゆかしさが いろんな 意味で 失われているようで 寂しい。
なんとか そういう感覚を 私たちが 取り戻せると いいな と思う。
それは ともかく いちにち いちにち 無事に過ごせますように
それを第一に願っていきたい。