スマホを立ち上げて目的地を確認。再びその道程にある目印となる建物を順番に覚えておき、とりあえずスタートしてみる。
時間は午後8時半。ハロウィーン当日である。日常が非日常と思える新宿なのに、コスプレをした人が普通に歩道を歩いているので、気持ちが付いてゆかない。
なるべくキョロキョロしない様に意識して、少し速足で歩く。それでも、前を歩いている人を追い越す事が無い。むしろ抜いてゆく人がいる。街の人は歩くのが実に速い。
よく分からないまま大通りを左に曲がり、さくら通りという名の道を目指す。外国人と仕事帰りの人と、これから遊びに行こうとしている若者たちが、ぞろぞろと歩いていて信号待ちをしている間でも怖さを覚える。壁を背にして信号が変わるのを待つ。
ネオンがとても明るく、人工的な明るさに成れていないのか目がチカチカしてくる。
信号が変わり、わらわらと歩きだす人に紛れるように渡り、さくら通りに入ったが、道幅が狭くなっているにも拘らず人が密集していた。
見た目でヤバいと分かる人がゴロゴロいる。緊張がさらに高まる。ここはおたおたするよりも、道の真ん中を歩いた方がよいと判断。ただし、すれ違う人と肩がぶつからないように細心の注意を払いながら歩かねばならない。(この状態が常時では感染症予防対策は困難を極めたであろうことは想像に難しくない)
そして、エロな気持ちを増幅させるお嬢さんや、その手の看板が次から次へと目に入る。誘惑に負けてはいけないと、ずんずん歩いてゆく。
どこまでも続く歓楽街と人の波。この区画内の一夜で動くお金は、いったいどれくらいになるのだろうかと考えるも、まったく想像がつかない。
しかし、だからこそ、人生をかけて勝負出ようとする人が集まる街なのだろうと思った。
気が付くと、T字路になっていてしばし立ち止まる。
スマホを取り出そうかと思ったが、それも危険だと思い、勘にまかせて左に曲がり、また右に曲がった。
人通りは少なくなったが、目につくのは大きなホストクラブの看板。歩けど歩けど次々にイケメンの姿を観る事が出来る。看板を背負う男たちは確かにカッコいい人たちである。
しかし、すべてのお店が稼働し続けているという実情から考えると、それだけ女性が、彼らにお金を落としているという事であり、手段は様々であるが、それだけ女性がお金を稼げているという事の表れでもある。
男性だけが歓楽街で遊ぶという感覚はもう古い考え方なのだなと思う。
しかし、これだけ人が沢山いる地域でも、サービスに頼らなければ心の隙間を埋められないという事実が、このような物理的な形となって現れているのかもしれないと思った。
そして、男性が水商売の女性にハマり身を崩してゆく事象は、いまや女性にも見られるようになったのかなと思った。
時間は午後8時半。ハロウィーン当日である。日常が非日常と思える新宿なのに、コスプレをした人が普通に歩道を歩いているので、気持ちが付いてゆかない。
なるべくキョロキョロしない様に意識して、少し速足で歩く。それでも、前を歩いている人を追い越す事が無い。むしろ抜いてゆく人がいる。街の人は歩くのが実に速い。
よく分からないまま大通りを左に曲がり、さくら通りという名の道を目指す。外国人と仕事帰りの人と、これから遊びに行こうとしている若者たちが、ぞろぞろと歩いていて信号待ちをしている間でも怖さを覚える。壁を背にして信号が変わるのを待つ。
ネオンがとても明るく、人工的な明るさに成れていないのか目がチカチカしてくる。
信号が変わり、わらわらと歩きだす人に紛れるように渡り、さくら通りに入ったが、道幅が狭くなっているにも拘らず人が密集していた。
見た目でヤバいと分かる人がゴロゴロいる。緊張がさらに高まる。ここはおたおたするよりも、道の真ん中を歩いた方がよいと判断。ただし、すれ違う人と肩がぶつからないように細心の注意を払いながら歩かねばならない。(この状態が常時では感染症予防対策は困難を極めたであろうことは想像に難しくない)
そして、エロな気持ちを増幅させるお嬢さんや、その手の看板が次から次へと目に入る。誘惑に負けてはいけないと、ずんずん歩いてゆく。
どこまでも続く歓楽街と人の波。この区画内の一夜で動くお金は、いったいどれくらいになるのだろうかと考えるも、まったく想像がつかない。
しかし、だからこそ、人生をかけて勝負出ようとする人が集まる街なのだろうと思った。
気が付くと、T字路になっていてしばし立ち止まる。
スマホを取り出そうかと思ったが、それも危険だと思い、勘にまかせて左に曲がり、また右に曲がった。
人通りは少なくなったが、目につくのは大きなホストクラブの看板。歩けど歩けど次々にイケメンの姿を観る事が出来る。看板を背負う男たちは確かにカッコいい人たちである。
しかし、すべてのお店が稼働し続けているという実情から考えると、それだけ女性が、彼らにお金を落としているという事であり、手段は様々であるが、それだけ女性がお金を稼げているという事の表れでもある。
男性だけが歓楽街で遊ぶという感覚はもう古い考え方なのだなと思う。
しかし、これだけ人が沢山いる地域でも、サービスに頼らなければ心の隙間を埋められないという事実が、このような物理的な形となって現れているのかもしれないと思った。
そして、男性が水商売の女性にハマり身を崩してゆく事象は、いまや女性にも見られるようになったのかなと思った。