硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

ほんの少しの感動と・・・。

2012-11-18 20:16:02 | 日記
夕方、TVを点けると「笑点」が画面に映し出された。この時間、ほとんどテレビを観ないので「笑点」も何年かぶりである。
しかも出演者は「江戸家猫八さん」であった。見事な形態模写におもわず「おお~っ」と声を出してしまう。しかし、猫八さんの隣には見たことのない人が共に演じている。どうやら現在の子猫さんらしい。そう思った時、前、江戸家猫八さんがやはり同じように子猫さんと共に舞台に立ち、芸を披露していた記憶が蘇ってきた。

そうか、あの子猫さんも「猫八」を襲名し、今やお弟子さんを育てているのですね。そうか、僕も随分年を重ねたしなぁ。当り前かぁ(苦笑)

それはさておき、僕たちは伝統芸でもある形態模写が、次世代に受け継がれてゆく場面に立ち会っているのである。

そして、全国の寄席が減りつつある中での伝統芸の継承はかなり難しいと思うのだけれど、それでも、誰かがその芸に感動しその道を目指して来た事、お呼びがかかるまでの下積み生活は華やかな芸事の世界とは対照的な暮らしを乗り越えてゆこうとするその意思を感じることができます。

また、師匠という立場であっても、多くの人を心を感動させることは大変難しい事であるし、それ以上に一人の人の人生を決めてしまう程の感動を与えることもまた難しいと思うのです。

昨今のTVにはウンザリすることも多いけれど、こういう場面に出会うと純粋に感動してしまうのです。